内容説明
祟宮澪によって、これまで積み上げてきたものはすべて壊された。士道は最悪の結末を回避するため、澪に対し最後の手段を選択する。デートして、デレさせること。それこそが世界を殺す少女を止める方法だと信じて。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ばたやん@かみがた
40
さりげなく、本当にさりげなくこれまで十数巻に渡って不可能だった精霊を1人封印してるなぁ。ショタあるいは年上属性も満足させる所にこれまでの展開の広がりを実感する。世界を思いのまま〈上書き〉しようとするウェストコットは拗らせ過ぎた中二病。これを打ち破れた士道にはこのシリーズの美学が託されている。痩せ我慢しようと少年は少女達にみっともない所は見せられないという。旧来の性別役割固定だ、マッチョイズムだと言わば言え。頭でっかちでは得られない爽快感はこの美学から発せられた物なのだ。中弛み感じさせないのもそのお陰か。2018/11/18
よっち
39
最終決戦手前の日へと戻ることに成功した士道。祟宮澪によってこれまで積み上げてきたものを全て壊される最悪の結末を回避するため、令音にデートを申し込む第十九弾。精霊たちのサポートも受けながら崇宮澪と向き合おうとする士道。そしてそんな状況に介入してくるウェストコットとDEM社。精霊たちも戦う総力戦の状況で今回も狂三がいい感じにジョーカー役として効いていて、士道と澪の想いを絡めたウェストコットとの最終対決とその決着は流石でしたけど、そこからさらにもう一波乱を予感させる意外な結末に驚かされました。これは続巻も期待。2018/08/19
わたー
30
★★★★★精霊たちを全て殺され、絶望の淵に立った士道に残された、決戦前への時間遡行。始原の精霊に対し、精霊全員でのデート攻略とその後の総力戦は、まさにシリーズの集大成というべきこのシリーズ『らしさ』が詰まった内容で面白かった。30年の妄執に囚われた澪のたったひとつの秘めた想いと、その想いを察しながらも、それでも澪を救うために奔走した士道。二人の想いの果ての結末は、確かにトゥルーエンドとしか表現できない。そして、物語は次なるステージへと。いったい私はいつまで作者の掌の上で踊らされなければいけないのだろうか。2018/08/19
シルビー
26
長きに渡る戦いがついに決着! 今までとは異なる切ない過程に結末でしたが、余韻があって好きです。特にダブルデートの後半はね……。色々ありましたが、ほとんどに決着が着いて終わり……かと思いきや最後の最後で? あと1、2冊でデアラも完結しそうですね。2019/01/01
しぇん
19
始原の精霊にアイザックとの決着が遂に。長かったデアラの物語の起点となったことは片付いたようで完結かと思いきやまだ終わらないようで。士道の物語が始まったの十香との出逢いからだったので、そこに終着していくのでしょうか?2023/11/12