感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
タイガー@津軽衆
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これは名著。コラム集ですが、一つ一つの話が次に続くようにできている。コラム集なんだけど、小説のような本です。特に個人的には「神の道」「マルコポーロ前後」がよかった。先日井上靖著の『天平の甍』を読んだのですが、この本の「唐招提寺」を読んでから読んだ方が面白さ倍増だと思った。「マルコポーロ前後」では耶律阿保機のことなど出てくるのでこれもまた、『蒼き狼』の前に読むと面白さ倍増かと… 今回わかったことは今更ながら、読み合わせというか、読む順番によって本の面白さがかわることもあるということでした。ただこの西域余聞は2016/01/26
ナウラガー_2012
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汗血馬、葡萄、吉祥果(石榴)、海南島のペルシャ人、含蝉など
丰
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Y-202004/05/21
わたなな
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中国史は世界史の中でも漢字が多くてイメージしづらく苦手だったけれど、そんな意識を変えてくれる面白い一冊だった。中国がいかに近隣諸国と関係を築いていったか、アジア大陸における中国の影響力(そして日本がいかに歴史的にはちっぽけな世間知らずの島小国だったかを思い知る)、大昔から西域を通して交易と文化交流が行われていたこと、交易の商人の中にはイラン人やペルシャ人の混血が沢山いたこと…印象に残った話は唐招提寺。写真を見ても何とも思わなかった鑑真和上の像や唐招提寺を拝んでその人生に想いを馳せてみたいと思った。2020/02/29