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内容説明
▼第1章/猿山(カミナリ/孤猿/伏兵/旅立ち/恋鳴き/逃げ水/帰還)▼第2章/谷地湯(道づれ/下剋上)
●主な登場人物/カミナリ(第一位のボス猿。メスたちからの信頼も厚く、確固とした地位を保つ)、ダルマ(第二位のボス。おっとりした性格)、キズ(第三位のボス。気性の激しい性格)、歯ッカケ(第四位のボス。四匹の中で一番若い)
●あらすじ/領地没収になった日置藩領内に、廃城をねぐらにする猿の群れがあった。第一位のボス・カミナリを筆頭に四匹のボス猿たちが群れを統括していたが、ある日、テリトリー内に一匹のよそ者が現われる事件が発生。さっそく第二位以下のボス猿が撃退に向かうが、あっけなく敗北し、ついにカミナリとの睨み合いとなる。よそ者は何を思ったか、その場は戦わずに森へと帰っていくが、その後も群れの付近につかず離れずで居座り続け…(第1章)。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みさと
4
カムイ伝第一部のラストで抜け忍となり逃亡生活に入ったカムイ、しかし、第二部でまず描かれるのは自然と野生の厳しさ。カムイはほんの一瞬、漁をする姿が描かれるだけで、この巻の主人公は野生の猿たち。改易によって潰された日置藩の廃城に住み着いた猿の群れの、ただ力だけが支配する生き様が描き出される。ボス猿の孤独、流れ者の緊張と抜け目なさ、よそ者との出会いがもたらす群れの動揺と秩序再編。その一方で地べたを這いつくばり暮らす人間たちが。野生も人間も、ともに力と欲望と不安、恐怖が支配する。自分の今の暮らしが揺れ動いていく。2024/09/06
チョビ
4
リアルタイムでちょこっと読んだことがあるはずな、第二部。 いきなりこんなんだったけー?という衝撃に陥る。 群というぬるま湯に浸かりすぎると、一人になった時、疎外された時に大変なことになるよ、という警告かしら。 逆に一人でも生きれる人は、見極めもうまく、生きかた上手になるよと言ってる気がする。 大きなお世話だ、それでは今のSNS全盛の世界ではこの漫画は生きれない、という矛盾をいきなり提示。まあ、20年くらい前だから表現できたんだろうなあ・・・。2018/12/06
田中峰和
1
正義が負け、封建制が維持されて終わった第一部。一揆の首謀者として開放された正助は裏切り者として舌を抜かれ、日置領再建を目指した草加竜之進代官を追われた。暗い現実が白土劇画の真骨頂だが、読者の気分は晴れない。さて、第二部の開始だが、猿の群れの縄張り争いはシートン動物記のようにドラマチックに描かれる。この巻に登場する人間は悪代官と温泉宿の管理人程度。全編が猿と山犬、狼たちの弱肉強食の争いに終始する。ボス猿が武士階級なら、群れで支配される猿たちは百姓なのだろう。支配するものとされるもの、社会の仕組みは同じだ。2020/10/15
kinoko-no
1
猿山の世界はカムイの世界とどうかかわるのか?孤猿のタテガミとカミナリの関係は?歯ッカケのこれからは?2011/08/16
でんちゃん
0
第1部ほど面白くなかったが、当時の身分制度の厳しさがよくわかった。外伝も読んでみよう。2016/01/19
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