内容説明
ならず者の弥蔵が遺体で見つかった。「慶光寺」御用宿「橘屋」の十四郎は、遺体の傍らに落ちていた鈴が以前、駆け込みをした女の付き添いで来たお春の物ではないかと危惧する。そして、お春は町方の手に落ち、岡っ引は罪を認めないお春に迫る。そこには我が子への母の想いが。涙なくしては読めない母子の情愛を描いた「東風よ吹け」など全四話を収録したシリーズ第九弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
hnzwd
11
お登勢さんの亡き夫の形見話なんかが出てきて、2人が少しずつ自分の気持ちを出しだしたのかな。とはいえ解決策は見出せずヤキモキ。まあコレを楽しみながら定番時代劇を読むシリーズでしょうか。2023/08/24
サンドイッチマン
2
万寿院の若き日のことなど。チャンバラ場面も無く、温かい人情話が多かった。2020/04/23
kmzwrs5781
1
今作も駆け込み妻は後を絶たない、そんな中で寺の警備をかい潜った事件が発生してしまう、犯人の思惑とは、、、。そして遂に十四郎とお登勢がお互いの思いを自覚するも身分や立場の違いが彼らを阻む。2025/02/03




