内容説明
「亭主のなにもかもが嫌になった」――そう言って「慶光寺」に駆けこんできた小間物屋の女房、おはつ。御用宿「橘屋」の女主人のお登勢と用心棒の塙十四郎は事情を調べるが、一向におはつが不満を持つに至った理由が分からない。しかし、おはつには人に言えない過去があった――。(「ぬくもり」) 涙を堪えきれない表題作など三編を収録。著者の代表シリーズ第十二弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
RED FOX
14
「でも、相手の人生も一度しか無いのです」 シブい。時代小説の雰囲気満点な廣済堂から光文社に変わって心配したが、江戸地図や大きいフォントが嬉しい。2019/08/23
hnzwd
11
万吉の過去話と成長が描かれていて良かった。内容は勧善懲悪時代劇。十四郎最強なんで安心。2023/08/24
サンドイッチマン
1
十四郎とお登勢一歩づつ、近づいている!2020/06/11
シトラス
1
もう安定の勧善懲悪というスッキリした話が盛りだくさん。 万吉の成長など、グッとくるものがあったけど、全くお登勢と十四郎の仲は進展せず。 十四郎は意気地なしだなぁ〜。2019/05/18