内容説明
駆け込み寺「慶光寺」の御用宿「橘屋」に、大店の薬種問屋「小国屋」の内儀おきくが駆けこんできた。橘屋用心棒の塙十四郎が事情を調べると、お金と引き換えに嫁いだおきくは、亭主の卯之助に商売の手段に使われていたことがわかる。そして、おきくの身に危険が迫る――。表題作をはじめ、弱き者への慈しみが込められた三編を収録。著者の代表シリーズ第十四弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hnzwd
13
シリーズ第十四弾。やっと、やっとだよ。あとはどうしたらみんなが幸せになれるかだよ2023/08/25
RED FOX
13
「吉原に連れていきゃあ、末は花魁だぜ。おめえも借金はちゃらになるし、娘もおもしろおかしく暮らせるっていうもんだ」十四郎助けて!2019/09/11
シトラス
2
やっと、十四郎がお登勢に将来を約束したのでこれでちょっとは進んだなと思う。 お金のために人生をダメにされたおきくや、与茂七など今の時代に生まれていたらもっとちがう人生だっただろうと思う。 それが良かったどうかはわからないけれど。2019/05/20