内容説明
密林に潜む妖精! その正体とは……?
ガマエ研究者たちを巡るクリミアとヴィクターの旅は、魔境<魔魅の大苗床>と呼ばれる密林へと向かっていた。
行方不明と言われているガマエ研究者オディロン・パストゥール。その弟クロードが密林の探検隊に参加しているという情報を得たからである。
その情報を二人にもたらしたのは、密林の生物を解剖せんと目論む悪名高き魔法医師ヴァネッサだった。その他、ガマエを求めた卑しきハンターや、謎の包帯巻きの男。そして、魔境探検家のクロードを合わせたクセ者ぞろいの探検隊は密林の奥へと向かっていく。
だが、森は彼らを攻撃する。
選ばれし者たちの存在しか許さぬように、様々な障害が彼らを襲う。それはキュプクロス、トロール、ドラゴン、フェアリーなど、様々な妖物たちの住処に立ち入った者たちへの神罰だろうか。
次々と仲間たちを失いながらも、最奥地へ辿り着く探検隊一行。
その先で出会ったエルフたちの導きによってガマエに辿りついた彼らは、世界の成り立ち、《黙示録の悪魔》、そしてガマエについての真実を知る。
だがそれは、クリミア、ヴィクターに降りかかる、最大の試練への予兆でしかなかった。
魔法医学の根底を揺らがす第6集。
※「ガ報」付き!
※ガガガ10周年電子特典!シリーズ既刊すべてのカバーイラスト付き!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かんけー
20
今回は何時にも増して?ダークファンタジー大増量wで読ませてくれてます(^_^;)魔魅の大苗床にガマエの巣窟が有ると?ゼナイド率いる悪党供wと兄を探すクロード、そして主人公たるクリミアとヴィクター、そして悪徳魔法女医ヴァネッサ(^.^)この異端の組合わせで○○ゾンならぬ?未開の大秘境に踏み出したが...?表紙のマナアリアを狂言廻しに見立て、(と言っても彼女は真実だけを?)謎の包帯男のフィルマンを怪しげに脇に配し、読者とキャラをホラーファンタジーの世界へ放り込む!一番驚いたのは(ネタばれすみません(^_^;)2017/10/29
羊山羊
11
手代木版藤岡弘探検隊じゃねーか! な第6巻。魔魅の大苗床という樹海で、本著風にアレンジされた都市伝説やUMAが一行を襲う。今回は妖病と妖物ごとに章が進む構成。一番好きなのはドラゴンの章だった。アイデア、B級映画展開具合がサイコーな章。そして最終巻の大波乱に向けて、ヴィクターに史上最大のピンチが!いざ最終巻!2021/12/18
HANA
11
今回は大森林探検話。今回も濃いメンバーと濃い展開でなんかもうファンタジーというよりホラー。巨大なミジンコはやばいと思う。なんだかんだ結構盛り上がった後の終盤、ヴィクターについて怒涛の勢いで情報が出てきてかつあの終わり方は次が気になる展開。2017/11/16
サケ太
9
未知の大魔境<魔魅の大苗床>へ挑む、秘境大探検物語……って、話の内容変わってません?と思えば変態性の薄い変態悪人やまっすぐ過ぎる快男児魔境屋クロード、ヴァネッサたちとのメチャクチャな珍道中。恐ろしい自然というかドゥンによって変えられた怪生物たち。というか、危険が酷いよ。色々な方向から来るので気が抜けない。旅の最終目的地、そして大敵が明かされたというのに、あまりにもこれはキツイ。 鉄槌たちもやはりそっち由来だったか。安定した面白さは保証されているが、次回は更なる変態のオンパレードになることを期待。2018/01/01
ヱロ本Gメン
7
う〜ん、なんかなあ〜求めていたモノと違う。とくに終盤。展開的にはあって当然の成り行きだが、敵役がイマイチコレジャナイ感。次巻は変態大進撃でお願いしたい。2017/10/27