内容説明
撃針が雷管を貫き、炸薬に点火。燃焼とともに弾丸を押しだし、長い反動が来る。弾丸とは反対に銃声は頭蓋骨を突き抜け、後方へと広がっていく。標的の頭部が爆発し、スコープの視野いっぱいに赤い霧がぱっと広がった。(本文より) 五輪を目指した石本はある事件をきっかけに公安警察〈さくら銃殺隊〉の狙撃手へと変貌していく。シリーズの原点にして、頂点がここにある。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ノチヲ
4
太平洋戦争の記述からの飛躍は見事ですが、何に共感しているのかが読み込めなかった。雰囲気にだまされてるのか、読解力がないのかちと悔しい。派手なアクションはないですが、当シリーズを読むうえでは必読かと。2012/07/16
なつりか
3
★★★★☆ 後半とても面白かった2024/06/20
Hideo
3
訓練の描写がリアルで凄い。また最後のシューティングの背景のからくり?も妙にリアルでドキっとさせられた。次は雨の暗殺者を読もう^_^2016/02/23
tatakuma
3
銃器の知識は全く無いけど、面白く読めました。『レンジャーは死なん』に笑いました。2015/05/15
あっきぃ
3
結構前にアンディーマクナブの小説を読んで、あまりの描写の細かさに思わすのめり込んでしまった。やっぱり欧米の作家(アンディーマクナブは英軍経験者だったと思う。)にアクション物を書かせた時の描写はさすがだと思った。今回は初めて鳴海章を読んだのだが、アンディーマクナブ同様に銃や狙撃に関する描写が細かく、日本人でもこんな風に書けるんだと思った。描写が細かいとストーリー展開が遅くなることもあり、読みづらくなることもあるが、そこもしっかりとクリアーしているし、とても楽しめた。2015/01/17