内容説明
横川の流れを見下ろす船宿に居候する、ぼんやり顔の侍──幸四郎は、昼間から酒を飲み、だらだらと日々を遊び暮らす謎の浪人。働こうとはしないものの、金に困っているようには見えず、気品漂う身なりも立派。しかも剣の腕が立ち、明晰な頭脳を持っていた。じつはこの幸四郎、ある藩の大名、つまりはれっきとしたお殿さまなのである。己の正体を隠し、庶民の暮らしを楽しむ幸四郎であったが、その非凡な才に気づいた目明かしの貫太郎や掏摸のおりんに、市井で起きたさまざまな難事件の探索を頼まれてしまう。お供の浜吉や許嫁の千佳姫とともに、幸四郎は、奇想天外な策と目にもとまらぬ剣さばきで、庶民を泣かす悪党どもを退治していく！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひかつば＠呑ん読会堪能中
5
小大名の殿様が市井の暮らしを楽しむ第2弾。千佳姫の家の力で見せてくれる、大掛かりだがゆる～い謎解きが楽しめる。こりゃやはりちびちびと呑みながらだな。2012/12/17
ｋａｎ
1
またまた馬鹿馬鹿しい話2作目。感想変わらず。2012/08/20
マロ
1
【六助の恋】【越してきた男】【大酒飲み大会】【哀しみ桜】 これ、初巻じゃなかったんだ……うっかり。身分を隠して浪人暮らしをする大名とその愉快な仲間たちの事件帖。殿さまの許嫁である千佳姫が好き。男勝りとは違うじゃじゃ馬お転婆姫は良い。2012/02/05
Suzu
0
殿さま浪人シリーズ第2弾。第二話越してきた男。家臣の妻を差し出せという殿が気持ち悪すぎ。というか人として最低。次巻を読むかは検討中。2019/02/22
