内容説明
船宿に居候する幸四郎は、ふらりふらりと毎日を遊び暮らす謎の浪人。高級な着物に旨い酒、浜吉なる得体の知れぬお供まで引き連れ、まこと奇っ怪な人物である。だが、この幸四郎の正体は、ある藩の大名──武家暮らしに嫌気がさし、市井にくだった本物のお殿さまであった。許婚の千佳姫や、腕っこきの目明かし・貫太郎の協力を得て、幸四郎はさまざまな難事件を解決していくのだが……。今回、その貫太郎の様子が、どこかおかしい。ぼんやりしては、思いつめたようにため息ばかり……。泣く子も黙る親分の、思いがけぬ純情と熱意に、さすがの殿さまもたじたじに!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ikyo_01
4
あらぁ〜、私タイトルちゃんと見ないまま読み切ってしまった。今回ばかりは お決まりの[締めの言葉]も霞むほど、ぽかぽかと・・。春ですよぉ〜 !! これに尽きますな。2011/02/02
蕭白
2
今回は脇を支える二人に春が訪れました。もちろん、「春」の前には「冬」がありましたが・・・。楽しく読ませてもらいました。2011/01/14
Suzu
0
殿さま浪人シリーズ第7弾。幸四郎の藩はこれで大丈夫なのかと毎回思うが大丈夫なのだろう。それに千佳さんのとこも家臣も含めて呑気な人たちだが。浜吉とおりんもやっと少しずつ進んでいるようだが実際は身分違いとか何とかは構わないのか。へち貫の恋というタイトルだが恋というよりいきなり結婚したのかよと驚き。そして次巻に進む。2022/04/12