内容説明
浅草の雑踏のなか、女掏摸のおりんと手下の六助は、高級そうな着物を身につけ、ぼんやりと物珍しそうに町並みを眺めている侍に目をつけた。さっそく懐を狙ったおりんたちであったが、じつはこの侍にはとんでもない秘密が隠されていた。 自らを幸四郎と名乗るこの男、茫洋としているが、どこかに品を感じさせる人物であった。しかしてその正体は、小さいながらもある藩の藩主、つまりはれきとした大名だったのである。 江戸の市井に興味を持ち、身分を隠して町民暮らしを楽しむ幸四郎であったが、岡っ引きの貫太郎のたっての頼みで、さまざまな事件の探索に乗り出していく……
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひかつば@呑ん読会堪能中
4
1万2千石の殿さまが双子の弟を身代わりにして船宿に居候。知り合った岡っ引きが持ち込む事件を解決するという何ともお気楽な話。テレビ東京の1時間ものに丁度いいな。2012/12/15
rakim
3
題名通りのお気楽娯楽。殿さま(姫様も)らしい事件解決の仕方が面白いかも。2010/11/29
Suzu
2
殿さま浪人シリーズ第1弾。参勤交代で江戸に出てきた大名が身分を隠し幸四郎と名を変え船宿と上屋敷を行ったり来たりしながらスリのおりんと子分の六助、岡っ引きの貫太郎らと江戸の事件を解決するという内容。ツッコミどころ満載で設定も話の展開も大雑把な感じだが暇つぶしに気楽に読むにはちょうどいい。そして次巻を読む。2019/02/20
カツオの満腹亭毒書
1
読む気力、時間がなく。。。それでも何かしら手に取りたくずーと漫画やライト小説だったけど久々に捕物にしてみた。柔軟な考えて好奇心一杯の殿様で、江戸庶民の生活をしたいとうことで強行突破で双子の弟に影武者になってもらい、生活を始める。で知り合った人々の交流から始まる事件を解決をする短編 2024/03/29
はままさじ
1
よくある定番な設定で、さっくりよめます。2012/08/27
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