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内容説明
時代は「漫画の時代」になった。
さらに漫画は動きはじめる。
「テレビまんが」──────アニメーションがテレビ放送され、
全国の少年少女達は熱狂する。
上田としこは漫画家としてその最前線から退いたが、
漫画家だった。
故郷を失い、大切な人を失い、漫画家は明日、漫画を描くだろう。
人が明日を生きてゆくのと同じく、描くだろう。
上田としこの人生、堂々完結。
そして漫画は──────
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ジロリン
23
やはり、いわゆる”マンガ家マンガ”を目指してはいなかったのだな。ひとりの女性が人として生きるため、選んだのが”マンガ家という人生”だった、という物語。もちろんマンガを愛していたのだろうし、描く喜びもあったのだろうが、としこ本人も言うようにその先の”生活”を強く意識させられるのだ。今巻では創作に苦しむ手塚治虫に「だったらマンガやめなさい」とバッサリ斬るくだりと、中国の真っ赤な空を見てとめどなく涙する赤塚不二夫の姿が強烈に印象的。いいマンガだった。で、やはり思うのはNHKの朝ドラにならないかなぁ、ということw2017/07/09
みんにゃりん
13
ついに完結。最後はちょっと早送り気味でしたが、上田先生大往生。満州にいたことがある漫画家さんたちのアンソロジー既読だったので、赤塚不二夫の夕日のエピソードにグッと来た。手塚治虫のブラックジャック夜明け前もブラックジャック創作秘話で読んだ感じが伝わって来た。2017/07/05
ツキノ
12
感動の完結。ほんとうに生涯描き続けた漫画家だったのか…「友情や出会いを糧として生きている限りペンを握る」人生。漫画家が続々出てくる。多くの人に知ってもらいたい人生だ。2017/07/30
gelatin
11
★★★★ 時代を生きるってこういうことなのかーと思う。あの時代を、働く女性として生きること。戦時下の栄養条件やその後の働き方、喫煙などいろいろ悪い要素が重なっているのに長生きだなーと思う。そういう健康阻害要因の諸々を補ってあまりある希望だったり夢だったり漫画だったりするんですかね。いやむしろ、生きようとする意志の強さか。現代人があんな生活してたらあっというまに死にそうなんですけど。上田としこの『フイチンさん』を読むと寿命が延びるような気がするのはきっとその命の伸びやかさのせいなんだろうと思います。2017/07/01
ふわりん
7
さてさていよいよ最終巻にきた。女性漫画家もたくさん出てきて、上田としこさんはその頂点に立っている。で、やっぱり誰にでも上からの目線で言いたいことはっきり言い、時にはそういう発言を自分でも止められなくて自己嫌悪に陥る。漫画の才能がないと若い時から悩み続けている、それを現実から逃げてると非難され激怒するけどまた自己嫌悪の繰り返し。最後の最期90歳まで漫画を描き続け次作のアイデアを練りながら永眠するとは、本当にさすがさすがの上田としこさん。途中に何度も原作が出てきて楽しかったフイチンさん、ぜひ読んでみたい!2020/05/21
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