内容説明
一度は京の都を去った呪天童子（しゅてんどうじ）と茨木が舞い戻ったという情報は、すぐに陰陽寮へと届けられた。それ以外にも、いくつかの不穏な知らせがあり、原因解明のために遣わされた安倍兄弟たちだったが、兄弟の関係はぎくしゃくしたまま。そんな折、東三条の大納言が遠方の寺を訪ねる旅の護衛として、道冬、吉昌、行近、綱の四人がついて行くことになり……？ 平安陰陽絵巻、クライマックス!!
目次
序章 新たな鬼
第一章 寒夜行
第二章 すれ違う想い
第三章 蜻蛉（かげろう）の吐息
第四章 いにしえの地へ
第五章 過去へと続く道
あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダージリン
28
道冬と行近が語り合うシーン、良かったです（笑）。身代わり四天王も素敵すぎる！そして、最後に安倍兄弟の確執？が問題になるとは・・・。次で完結なんて寂しいけど、待ってます～。2015/11/02
ネムコ
23
「次巻完結」の帯が冗談としか思えないほどの通常営業。しかし吉平はどんだけ弟に依存してるんだ。なるほど、これがブラコンという奴か。続きは来年の春頃。たのしみ～♪2015/10/31
めりた＠かりた
14
完結巻が出たのでようやく読みました。吉平の拗らせ具合が半端ないなぁ(;´･ω･)他はそれほどきつい展開でもなかったんだけどね。吉平だけが辛い・・・あ、茨木やゴイサギも道冬たちの楽し気な暮らしぶりを見てて辛そうでしたね。羨ましかったのかぁ。まだまだ波乱万丈ありそうだけど次巻で本当に大団円になるんだよね？今から読み始めちゃうと寝られなくなっちゃうから明日まで我慢します。あ、長谷寺の美僧が右近少将様だったとは！呪天かと思ってたのにな。出家しても相変わらずの少将様でしたね。2016/03/11
cherry☆
12
シリーズ第16巻、とうとう完結まであと1冊というところまで来た。これが終わってあと1冊でどう話がまとまるのかが楽しみ。当麻寺での道冬とお父さんの遭遇は読み手としては嬉しい出来事だった。これまで何度かあった道冬の意識がタイムスリップした時代の話は普段以上にのめり込んで読んでしまう。そして何よりも最後でまさかの急展開……吉平どうなってしまうのか……2017/04/16
火烏
11
四天王どうするのかと思ったら、そうきたか。あとの二人は出てくるんかな。そしてとうとう、ねたにしたのね、やまいだれ、どう締めるのか、楽しみに待っていよう2015/11/01
