新潮文庫<br> 剣客商売五 白い鬼

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新潮文庫
剣客商売五 白い鬼

  • 著者名:池波正太郎【著】
  • 価格 ¥616(本体¥560)
  • 新潮社(2016/10発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101157351

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内容説明

秋山小兵衛の若き日の愛弟子が斬り殺された事件と、江戸市中の三か所で女が殺され、陰所と左の乳房が抉られていた事件。二つの事件の接点に浮かび上がった異常な殺人鬼の正体を、復讐の念に燃えた小兵衛が追う「白い鬼」。試合に負けたらその相手の嫁になるという佐々木三冬の話にうろたえる大治郎を描く「三冬の縁談」。もう一人の女剣士「手裏剣お秀」の登場など、シリーズ第5弾。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

183
再読です。この巻にも、以前の勘にもみられるような気味の悪い悪の権化のような殺人者が出てきます。標題になっている主人公は、ロンドンの切り裂きジャックからヒントを得たのではないかと思ってしまいました。また三冬の縁談から大治郎との距離が徐々に狭まっていくように書かれています。主人公が昔の剣の道を一緒にした人物が悪さをしてやりきれなくなったりするところもあり、またいろいろ楽しめました。2023/09/09

yoshida

116
「剣客商売」シリーズ第5作。新たに女剣士「手裏剣お秀」も登場。まず「雨避け小兵衛」。雨を避けた小兵衛は約30年前に剣を交わした男の凋落を目の当たりにする。過ぎた歳月に男に何が起きたか。この事件に小兵衛も寂寥を覚える。本作は「三冬の縁談」が山場と思う。かねて自身を試合で破った相手に嫁ぐと公言した三冬。三冬に新たな縁談が。相手を知った大治郎は三冬の力では勝てぬと悟る。更に相手の悪行を知る大治郎は小兵衛に相談する。大治郎も自分自身への三冬への思慕を自覚する。三冬と大治郎に身分の差はある。今後の展開が楽しみです。2021/03/13

ゴンゾウ@新潮部

111
痛快時代劇、安定のシリーズ。難事件をこともなげに片付けてしまう秋山親子。小兵衛さん強すぎ。大治郎、さっさと三冬をつかまえろ。お秀さん、また登場してください。面白さ、加速中!2016/11/27

優希

95
恋にミステリーに忙しくなってきましたね。大治郎の三冬への想いが募っていくのが微笑ましかったです。三冬の縁談話で大治郎の想いが小兵衛に知られてしまうことで、2人の関係がどうなるのかが気になりますね。もう1人の女剣士も格好良かったです。登場人物それぞれの想いが面白い第5弾でした。2016/03/17

bookkeeper

92
★★★★★ 初読。剣客商売の第五巻。二枚目で剣の達人な猟奇殺人鬼との対決「白い鬼」。根岸流手裏剣の達人杉原秀の神業「手裏剣お秀」など様々な味わいの短編で楽しめます。「雨避け小兵衛」で、かつての好敵手が人の道を踏み外した責任を感じる小兵衛さんが悲しい。おはるさん、甘えさせてやって下さい。先生、可愛いよう。「三冬の縁談」強くなかったらなびいてあげないんだからね⁉︎(笑)。珍しく小兵衛さんにがーって怒られる大治郎さん。やたらと「…」を多用した歯切れの悪い会話でニヤニヤしちゃいます。「なれど、負けませぬ‼︎」2022/01/18

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