眠れぬ夜の奇妙な話コミックス 雨柳堂夢咄 其ノ七

著者名：波津彬子【著】

朝日新聞出版（2015/12発売）

• ISBN：9784022130853

内容説明

店の入り口に大きな柳の木がある骨董屋・雨柳堂に行ってみてごらん。何やらいわくつきの品物が集まるというその店で、謎めいた少年に会えるだろう…

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[はつばあば]

毘沙門様の遣い・虎が見守るお店。女将さんの新しいツバメはなんと毘沙門天。ビックリですよ。店先の捨て子の赤ちゃんが。雨柳堂に入った途端背守りの犬が乳母に早変わり。オムツの当て方やお乳の飲ませ方、蓮さんも祖父もお疲れ様でした。「ままこ」のマは魔なのか。鍾馗様と犬は大切に。篁青二郎さんが偽の釉月・・お奈津との関わり。何でもに秀でた人って視えるのでしょうか。それにしても蓮さんお幾つなんでしょね(^_^;)。今のなんの不服のない家庭生活に昔、想いあった女性の打掛に自分の送った恋文が・・。釉月さん登場です

2022/08/28

[せ〜ちゃん]

★★★★★ 「虎月楼奇談 / 背守りの犬 / 夕暮れにはばたく / 恋文 / 春待ち月 / 月琴諷話」背守りの犬が横柄で可愛い♡

2016/03/05

[井月 奎（いづき けい）]

眠るために読むのですが……波津彬子は着物が好きなのだろう。「恋文」が悲しく美しい。彼岸花を染めぬいた打掛に思いをのこした花魁が恋した英文学者へ気持ちを告げる物語で、花魁の心は打ちかけの彼岸花を英文学者の夢に運びます。その打掛には英文学者が送った手紙が縫い付けられていて……金沢を旅したことがあります。浅野川のほとりを夜、散歩していると闇が格別なのです。命になり切れないものが隠れることができるような気がしました。すこし悲しくなった思い出があります。金沢は泉鏡花の、そして波津彬子の郷里です。

2015/07/28

[夜雨]

乳母やな犬とか子亀ちゃんが可愛い巻。

2015/08/15

[片雲さくら]

「背守りの犬」でなんだか涙が止まらんかった。ゆづきちゃんは良い手を持ってるのに、酷い目によく合う。見えてしまうからには守護するものが必要なのだろうに。青さん、女困らせる男なのに、かっこよくみえてしまう私はダメな女なのかぁ。

2016/04/17