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内容説明
伝説の石といわれていた「半月石(ハーフムーン)」が公開されるという。別名「願いがかなう石」とか、「神の石」とよばれているこの石こそ、怪盗の美学を満足させる獲物だ。いつになく勤労意欲のかたまりになっているクイーン。相棒のジョーカーを香港映画期待のアクションスターに変身させ、自分はそのマネージャーになりすまして、魔窟(まくつ)にのりこんだ……。 いっそう華麗に、思いっきりC調(シーちょう)に!
目次
おもな登場人物
OPENING
STAGE1 奪う者:怪盗
STAGE2 所有する者と護る者:魔窟王と探偵卿
STAGE3 ゲーム盤と駒:四龍島城砦と集いし人
STAGE4 奪う者:怪盗
STAGE5 奪う者と所有する者:怪盗と魔窟王
STAGE6 護る者:探偵卿
STAGE7 奪う者と護る者:怪盗と探偵卿
STAGE8 奪う者と護る者:怪盗と探偵卿──Returns
STAGE9 攻撃する者と奪う者:踊り子と怪盗
STAGE10 駒:集いし人
FINAL STAGE
GAME OVER
ENDING
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ユメ
33
魔窟の主が所有する半月石を奪う者、護る者、攻撃する者、盤上に駒が配置され、スリリングなゲームが幕を開ける。そこにサービス精神満点な小ネタを仕込み、コメディ風に仕立てあげるのがはやみねさん流だ。今回もクイーンは仕事をしているところをジョーカーに見せない。それはもしかして、いついかなるときも華麗であるべきという怪盗の美学に拠るものなのだろうか。怪盗が汗水たらして働く姿を見せて、赤い夢を壊したくないという思いからなのだろうか。C調と遊び心は怪盗クイーンの持つ一面にすぎないのだと思うと、ぞくぞくする。2017/07/22
みなみ
29
怪盗クイーンシリーズの三作目。ジョーカーが映画撮影に巻き込まれたり、クイーンに翻弄されたりと少し気の毒になる。「怪盗の美学」として予告状を出し、その通りに行動するクイーンは相変わらず格好いい。ミステリーというよりもエンターテイメントとして楽しむのが良いのかもしれない。2023/08/12
じょうき
17
図書館本。いつものようにバタバタ劇が繰り広げられる。運命に翻弄されて何かを手に入れるより、運命を嘲笑って手に入れかけた何かを捨ててしまう、というのはまさに浪漫、潔さは格好良さということだと感じる。アクションが多めで、作中作のように、香港アクション映画を思わせる。主要キャラクターたちの過去など謎はまだ解けないままだが、いずれ語られる日はくるのだろうか。2023/12/17
☆よいこ
15
怪盗クイーンシリーズ。半月石(ハーフムーン)を狙って岩窟王と呼ばれる富豪の待つ島、四龍島(スーロンとう)城塞に乗り込むクイーンとジョーカー。待ち受けるのは探偵卿の中でも武闘派のヴォルフ。クイーンと同様に素手で物を切り裂く能力を持つ双子シャンティとシャクティ。はたしてハーフムーンを獲物に選んだ事は、本当にクイーンの意思だったのだろうか。中華アクションスタイルで、戦闘シーン多め。2018/04/25
ぱめ
10
はやみね作品に出てくる映画監督やディレクター、みんな個性が強すぎて好き。監督とヤングマスターはいつ出会ったんだろう。2021/05/29