内容説明
近年、目覚ましいものがある江戸時代の研究。新事実を展開して一般的読み物にすることを、史学者はしません。そこで本書では、平成になって発見された新事実を紹介して、新しい江戸時代像に迫りました。さてもう一つ、近年、新しい視点から史料を読み直すことも盛んです。そこからも、思いがけない江戸時代像と、幕府が隠してきた史実が多々発見できることを忘れないでください。
目次
第1章 誰も書かない女将軍・家重(徳川家重が頂戴したあだ名 幕府の公式記録に残るのは ほか)
第2章 虚像と密約だらけの徳川家康(徳川家康のもう一つの墓 大坂の陣で交わされた密約 ほか)
第3章 世を揺るがした大事件の真相(戦国時代から引きずる大名の冷戦 忠臣蔵の引き金も「不通」か ほか)
第4章 大名たちの七転八倒(幕府開幕で大名、武士の右往左往 改易された浪人たちの転職活動 ほか)
第5章 混乱と動乱―幕末の真相(尊皇攘夷に隠された真意 誰が赤報隊をニセ官軍にしたのか ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひお
13
んー。仮説に仮説を重ねて捏造とは言わないけれどこんなふうにも見えませんか?って感じの話が多い…。結局結論に至れないなら空論に終わるだけなのに何故書籍化してまでとなえるのか?確かにタイトルにインパクトあって手に取ってうまくよまさせられちゃったけど。。。んー。2011/07/12
まくだ
3
9代将軍が女であったという話を皮切りに、江戸時代の真の姿を明らかにしようとした本。3章4章はまぁまぁ楽しく読めたが、ところどころ文章が読みにくいのと、考察が薄くて説得力に欠けるため(日本史マニアじゃなくても気軽に読めるとも言えそうだが)、読んでてつまらなかった。肝心の9代将軍が女だったという話も、女だと主張するには根拠が弱く、「そういう可能性もあるよね」程度のものであった。2013/07/17
katakuli365
3
もし女であれば歴史にどう影響があったのかに関心があり読んだのだけど、その内容はありませんでした、残念。吉宗の嫡子家重が埋葬が正座、骨の太さ、骨盤の大きさ、頻尿、おちょぼ口などから女性との仮説。絶対的条件で無く、著者は専門の学者ではないので仮説の説得力はもの足りない。特に吉宗の戦略として一時的に次期将軍候補で擁立、しかし次子宗武が聡明であるなら何故怠惰な長子にこだわったのか?著者の好奇心の観点は面白く、読むほどに疑問や好奇心は湧いてくる?楽しめる本ではある。他章あり。2013/04/26
Honey
2
風俗など雑学系。タイトルは???
Q-Q
2
歴史の新事実とはいっても、仮説の段階で検証待ちのものばかりなのはどうなんだろうか。印象としては、明智光秀=天海僧正とか、義経=ジンギスカンとかのレベル。伝奇小説のネタとしては面白いかも……2010/10/26