内容説明
一九八〇年秋、突然の養父の死。神代宗は傷ついた心を埋めるため訪れた北の町で、殺人の罪を着せられてしまう。そして、疑惑が晴れぬまま土地を支配する久遠家の「館」に軟禁され、血塗られた過去を目撃する。謎の美少年・アレクセイが悲劇の真相を語りはじめたとき、銃声が轟いた!大人気シリーズ第14弾
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
naolog
11
あと少しでシリーズ完結!ついに桜井京介の出自が・・・って突拍子もなさすぎる(笑) 館ものではなるけれども、どこか現代的なミステリー。人がばたばた死ぬ。2016/09/06
nagi
9
最終巻を目前にしての過去編。神代教授とまだ別の名前だった京介との出会い。いきなり殺人事件に巻き込めれ、何か曰くありげな洋館で暮らす一族と出会い、そして危うく殺されかけるという災難に襲われ、更に繰り返される殺人事件。何やら館シリーズに迷い込んだ様f(^^;。神代教授は無事に日常に戻る事が出来ましたが、京介が東京に出てくるのは、この時点ではもう少し先の事。この空白の時間も気になりますが、京介の行方も気掛かりです。いよいよ次が最終巻。蒼くん達の頑張りが報われます様に。2018/08/29
ふぃえ
5
建築探偵シリーズ14。1980年(だから、シリーズの約20年前)、神代宗が訪れた北の町の、久遠家が支配する館で出会った現実離れした人たち。殺人の罪を着せられながら、桜井京介のルーツに触れる。そして現代(2002年)、京介は行方をくらましている。次巻で完結、どうなるんだろう、楽しみ。2023/11/30
てくてく
4
建築の蘊蓄が好きだったのでシリーズを読み進めていた作品の残りの2作品を読み始めた。作者の他の作品などから犯人は割と早くわかるし、話のまとめということで建物の蘊蓄がどんどんなくなっているところが残念ではあるが、それなりに楽しめた。2023/02/01
織田秋葉
4
桜井京介と神代教授の出会いの物語。 門野翁に連れられ、とある町を訪れた神代は殺人の罪を着せられる。村人に私刑に処せられそうになった彼は、町の中心である「館」に庇護されることになる。そこで彼は後に「桜井京介」と名乗ることになる、謎の美少年アレクセイに出会う。 京介の子供時代は想像通りというか、それ以外の何者でもない感じ。肝心のアレクセイがなぜ桜井京介になったのか、は次回に持ち越し。 最近作者さんが自作が本格ではないということを自嘲されてる気がしますが、そこにそんなにこだわらなくてもいいのではないでしょうか。2015/09/17