内容説明
虚を亡くし、戦う力をなくした塵八は無力感にさいなまれて引きこもり続けていた。そんな塵八に、ハイブリッドのボス・白猫は最後通達の拳銃を突きつける。一方、豊平琴刃の手に落ちた弓華は、豊平重工の極秘施設の地下で権力者たちの見世物になろうとしていた。悪趣味な違法娯楽施設かと思われたそこは、日本の防衛政策を根本から覆す、恐るべき計画の舞台であった……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
藤月はな(灯れ松明の火)
27
塵八っつあんの憔悴ぶりや佳埜子ちゃんが弓華の目の前で酷い目に遭っている場面が辛い・・・。その分、弓華へ悍ましい拷問を望みながら高みの見物を気取る、腐った権力者共へ毒島が楽に死なせない殺し方をした部分ではちょっとスッキリしました。「人間は矛盾している生き物だと思う人間はぶっ殺す」と思っているレイン・メーカーが「実は自分には意志がなかったから人生では迷子だった」と気づく場面が、前巻の副題と合わせると印象深いです。前巻でも感じたけど、豊平空継って泉宮司豊久(PSYCHO-PASS)のプロトタイプだったんだな。2014/12/06
マムみかん(*ほぼ一言感想*)
20
前巻からの事件の決着編。 プロローグで泣きそうになりました…(泣)。 そして、人間の昏い欲望や加虐心を具現化した「ドッグハウス」のシーンは、本当に気分が悪くなります~(泣)。 だからこそ、最悪の状態から這い上がってきた塵八や弓華の反撃に拍手喝采!! アリサちゃん、毒島氏、グッジョブ!!! ここまでがシリーズ前半らしいのですが、後半も今まで以上に死体の山が築かれそうですよね。 「彼女」も、このままフェードアウトするとは思えないし。 『カルナバル』…怖いですね☆2015/03/18
hnzwd
7
主人公達二人がついに相棒に。巻末の解説を読むと、まだ折り返し地点との事。クライマックスはまだまだ先にあるのに既にこのハイテンション。最後までついていきます。2011/10/22
陽介@中四国読メの会参加中
6
シリーズ折り返し。前巻ラストからこの巻前半までの落ちっぷりがあるからこそ、中盤から後半の反撃の場面のカタルシスが半端無いです。塵八と弓華が名前で呼び合うようになるシーン、わざわざ確認とる辺りがなんとも言えずに凄く好きで、その前の会話もあって妙に笑えてジーンと来るんだよなぁ。2013/11/24
チェブラリー
4
気の毒な人が多すぎる、続き楽しみ2011/10/25