チェーザレ(10) 破壊の創造者

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チェーザレ(10) 破壊の創造者

  • ISBN:9784063767957

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内容説明

ピサ・フィレンツェ編 最終章さらば、青春。さらば、ピサの風。旅立ちが、永遠の友情を育む。メディチ家から初の枢機卿を誕生させる。ロレンツォ・デ・メディチの悲願を叶えるため、ジョヴァンニは就任の条件である大学の最終試問に挑む。だが試験官チェーザレ・ボルジアはなぜか難問を突きつけ……。コロンブスとの船旅、初めての夜、そして別れの遠乗り。思い出のつまったピサから学生達はついに旅立つ。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

mocha

62
わがまま坊っちゃんだったジョヴァンニ・デ・メディチもすっかり大人びて、ついに枢機卿に。チェーザレの計らいでジョヴァンニのお付きとなったアンジェロも、共にローマへ。若者たちの旅立ちの巻。2021/01/22

星落秋風五丈原

50
ロレンツォ・デ・メディチの悲願、次男ジョヴァンニがピサ校の卒業試験に臨む姿が描かれる。卒業直後、チェーザレはジョヴァンニに猊下と呼びかけ失礼を詫びる。「おまえと私の仲で今更そのような堅苦しいことなど」 と言いかけたジョヴァンニも何かに気づいたように礼を返す。同様に実家でジョヴァンニを迎えた兄ピエロも猊下と呼びかけ枢機卿となった彼に跪く。何度か青春時代の終わりを示唆するエピソードがあったが、本巻がとどめである。アンジェロもチェーザレの密偵として、表向きはジョヴァンニのおつきとしてローマに向かう。2018/12/29

吉田あや

46
いよいよチェーザレもジョヴァンニも学校を卒業するフィレンツェ編・最終章。立場や使命、運命の違いこそあれ、学生生活を共にしたみんながほんの僅かでも無邪気に笑うことができた学生生活の終わりに胸がいっぱいに。それぞれの旅立ち間近、コロンブスの船に乗りどこまでも広がる空と海に人間の儚さを、千変万化な人の心を想うチェーザレ。世界を担う人物たちの少年期が終わり、時代も新しい幕開けへ!2015/06/05

honoka

44
帯が…二枚重なっている…ラッキー♪ そんなことよりジョヴァンニの枢機卿就任、緋の衣を身に付けて民衆の前に立つ姿は良かった。ラファエーレ猊下お気に入りの彫像の大事には笑うしかなかった。チェーザレとミゲルが馬上でアンジェロを振り返り微笑むシーンに溜息。2016/06/28

neimu

32
読み終わって余りの爽やかさにため息。いつもは何だかなあと考え込んだりするのだが。世界史に名だたる人がさりげなく日常生活を送っている、その接点に生きていたルネサンス人の、それぞれのきら星のような出会いが歴史を紡いだのだと、改めてしみじみ。彼らには彼らの青春があり、思いがあり、理想や友情、喜怒哀楽があったことを、原因と結果に集約される歴史の表層では感じ取ることが出来ない。作家の感性に裏打ちされた時代を読み込むことは、読者にとっては新しい世界を見出すきっかけになる。気持ちよく読めた10巻、老母の誕生日の今日。2013/03/23

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