内容説明
駿河国・江崎藩元藩士で船宿に居候しながら同藩の「隠目付」を務める海野洋之介(かいのようのすけ)。そこへ人殺しの知らせが入る。殺害されたのは釣り仲間の信濃屋久兵衛(しなのやきゅうべえ)だった。そして、江崎藩藩士も同じ下手人の手にかかる。この手練れの辻斬り、江崎藩の元藩士で奇剣・天童流の達人だった。甲源一刀流の達人・洋之介に味わったことのない恐怖が襲いかかる。シリーズ待望の第2弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やま
51
隠目付の海野洋之介の活躍の物語です。甲源一刀流の遣いて海野(かいの)洋之介48才は、面長で下あごが張っていて、浅黒い肌をした馬面である。丸い大きな目で、分厚い舌をしていて、どう見ても男前とは言えないが、沙魚(はぜ)に似て愛嬌があり、憎めない顔である。洋之介は、深川、今川町にある釣宿「舟政」の居候で、二階の一間を借りて寝起きしている。そこへ駿河国江崎藩七万石、大目付の岡倉牧右衛門がきて、国元で郡代の近松新兵衛を斬り殺して出奔した滝川泉十郎を斬ることを依頼される。滝川は、天童流の秘剣「霞斬り」の遣いてである。2024/08/20
ぶんぶん
3
【図書館】シリーズ第二弾! 強敵、現る、一介の辻斬りと成り果てた、天童流の遣い手・滝川泉十郎、棲ざましい剣風と共に鉢を割る「霞斬り」 洋之助、絶体絶命の危機! 秘剣・水車を会得するが、果てして効果があるものか。 今回、洋之助が今まで味わったことのない恐怖を感じる。 剣戟シーンが冴えわたる一篇です。2017/07/16
雅
2
いつも通り2017/11/10
犀門
0
#137★★★★☆未読のシリーズ。しかも第1巻をスキップしてるので図書館で探さなければ。内容は…影目付が密偵と共に難事件を解決するというありきたりのパターン。正直、剣の達人が主人公で、悪をバッサバッサと倒して行くよりも、頭を働かせて難問に立ち向かうって方が好みだけど、これはこれで宜し。2015/07/02
いえのぶ
0
鳥羽さんらしく、剣戟シーンが多い2011/07/27