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内容説明
「卒論を準備する時期になった」「(文科系の)研究者を目指したい」と思ったとき、何から手をつけたらよいのだろうか? 「学問研究は、しかるべき方法・手順を身につければ誰にでも可能」と主張する本書では、研究テーマの見つけ方や指導教員の選び方、読書術、論文執筆法、留学など、研究生活に必要な事柄を丁寧に解説する。
目次
第1章 研究生活入門
第2章 研究環境を作る
第3章 研究テーマを選ぶ
第4章 研究方法のAからZまで
第5章 研究のための読書術
第6章 図書館活用法
第7章 論文を書く
第8章 文科系研究者のためのパソコン術
第9章 学会発表をする
第10章 研究者のための留学術
第11章 就職先を見つける
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
44
学生にとても親切な本で、もう卒論のhow to物はこれ以上読まなくていいな、と思えた。2018/03/26
viola
9
2年ほど前に読みましたが、院入学直前に再読。文系の院生生活を知りたい人(自分は院に進む気はなくても、友人や恋人で進学希望者がいる人とかにも良さそうです)、卒論執筆前には是非とも購入して、何度でも読むべき1冊だと思います! 私はゼミ担任に相当恵まれたためにこの本に書いてあることの殆どは教えてもらえたけれど、稀なケースだと思ってます。 まだ研究者の卵にもなっていませんが、教育実習を終えて、卒論提出後だと「わかるー!」「あるある!」が多くて楽しいですよ。 こういう本、なかなかないと思います。2011/02/16
しゃん
5
文科系の研究において、しばしばぶち当たる点についてポイント立てて書かれていたので、頭の整理になった。深いところまでの記載はないけれど、ガイドブックとして有用であると思う。本について、「書店で入手できるものについては、できるだけ自分で買って読むことを勧めたい」という点には同意。惜しむらくは、本書が2009年に出されたものであるので、その後のIT環境の変化(クラウド等)に伴う情報管理等の活用術についての記述がないところであるが、これは致し方ないところかと。2016/07/17
ソラヲ
5
言語学が専門の筆者による文科系の学生向けの研究ノウハウ本。自分がこれから卒論を書くにあたって手に取ったが、手順を理解したことで自信を持って最初の一歩(テーマ設定)を踏み出すことができた(まだ基本書すら読めていないけれど)。研究は適性ではなく熱意で考えるということ、文科系の学問における先行研究を参照することの意味合い、文献カード・研究カードの作り方、そして論文の扱い方など得ることが多かった。また、研究カードの一例として「京大式カード」なるものが紹介されており、アナログとデジタルの併用について考えさせられた。2016/01/20
beccafumi
5
博士課程もここまで進んでこういう本を読んでいる自分に「おい!大丈夫か!」と突っ込みをいれつつ、研究室界隈では暗黙知となっていて語られない(あるいはライバル同士だから黙っている)ことが丁寧に説明されていてありがたく思いながら読んだ。よし、今日から研究カードも文献管理法もアウトライン・プロセッサも採用だ!…まねることから始まるのだし、始めるのに遅すぎることはないのだ! ☆42009/08/03