内容説明
日がな釣糸を垂れている駿河国・江崎藩元藩士の海野洋之介(かいのようのすけ)。息子に家督を譲り隠居状態にあるが、じつは江崎藩の隠目付を務めている。洋之介の元へ、息子が敵討ちのために出府(しゅっぷ)した娘を同道してきた。手伝いを承知した洋之介だったが、背後には藩を二分する勢力の対立が。妖剣を遣(つか)う強敵を前に、洋之介は甲源一刀流の秘剣を繰り出すが……。迫力のシリーズ第3弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やま
51
洋之介の剣が冴える。発端は、佃島冲で釣りをしていた海野洋之介48才に、船宿「舟政」の船頭寅六が、深川清住町の大川端で、武士がひとり斬殺されたと。その後、駿河国江崎藩の大目付、岡倉牧右衛門から国元で天童流の遣いて門倉長兵衛が、大目付の真野孫右衛門を斬り殺して逐電した。門倉は、親族の旗本千五百石、八木沢豊八郎を頼って江戸へ出て来ているのではと思った真野の娘房江が、仇を追って江戸へ出て来て、岡倉に勧められて甲源一刀流の遣い手で江戸の事情に詳しい洋之介に助太刀を頼む。2024/10/17
ぶんぶん
8
【図書館】必殺剣・鳥尾が迫る、洋之介も防ぎようが無い。 果たして「水車」だけで勝つことが出来るのか。 隠し目付シリーズも3作目、仇討ちとお家騒動も絡んで周辺が慌ただしい。 鳥羽さんの作品は、季節の情緒と迫力ある剣戟のシーンが心に残る。 若干、人間ドラマがサラッと書いている節がある。 おみつや玄次の絡みも取り入れたら膨らみを持てると思うのだが・・・ 取り敢えず次巻を読もう。2017/07/19
雅
2
敵の強さがいまいち2017/12/02
あかんべ
2
鳥羽亮の作品における魅力は、剣豪同士の戦いの場面の迫力である。今回も遺憾なく発揮され、鳥尾を破るためイメージトレーニングを重ねる。最後助太刀同士戦う理由が、なくなった時、純粋に剣での勝負をしようとする。その時に臨む両者の心を思うと切なくなる。ああ、武士だねえ~息子の友之介に剣の手ほどきをしたり、仙太の相手をしたりお父さんとしても忙しい。2011/08/28
犀門
1
#165★★★☆☆2017/09/20
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