内容説明
「ブルータス、お前もか」
――独裁者の誕生をおそれてシーザーを倒した高潔の人ブルータスは、たちまち遠謀深慮の冷徹な政治の流れに飲み込まれてしまう。苦悩するブルータス、ブルータスを追い詰めるアントニー、いとも簡単に煽動される群衆など、シーザーをめぐり、さまざまな人間模様が交錯する。シェイクスピアの波瀾万丈ローマ史劇の傑作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はる
6
内乱記やブレヒトのシーザーの後に読もうと思っていた本。演劇に疎い私が読んで理解できるかとは思ったのだが。話しは「ブルータスよお前もか」で有名なシーザー暗殺を巡る舞台劇。原因はシーザーの独裁がローマの自由を奪いつつあると合点した野心浅きもの達の先走りにあったのだろうか?謀叛人ブルータスらがシーザーの部下アントニオ連合軍に壊滅される場面を会話劇として成立させている。韻文の劇だということで、本書もそれを最大限表現しているらしい。会話のリズムを意識すると舞台の雰囲気が伝わるような気がした。2021/11/19
マーブル
5
シーザーのどの辺りを扱っているのか、クレオパトラは出てくるのかな、などと期待しながら読んだのだが、シーザーはちょっと出てきてすぐ退場。例の台詞、「ブルータスお前もか」を呟いての退場となってしまう。 主人公はブルータスか?シーザーの暴政を正すため、義憤に燃えて暗殺するも残存旧勢力に制圧されて反乱は失敗。自ら死を選ぶ。暴政とは言え、その中身は具体的には描かれず、描かれるのは暗殺の相談の際の駆け引き、暗殺後の市民の前での演説。劣勢の戦線上での仲間割れと仲直りのやり取り。などなどまったくシーザーは出る幕もない。2019/03/09
あきつぐ
0
面白かった!想像していた話と全く違った。ブルータスもシーザーも国を愛していたのだと分かった。2012/04/23
hatzeemay
0
シェイクスピアの表現力には、何度読んでも唸らされる。大場先生の翻訳には臨場感を感じる。2011/10/23
Eleanor
0
Act3くらいでシーザーいなくなってウケた2025/09/10
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