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内容説明
この国には、国家繁栄維持法という名の法律がある。そこでは、多くの人間を生かし、国を繁栄させるため、選ばれた若者をあの世へ逝かす紙・「逝き紙」が配られている――。届けられた死亡予告証。残された時間わずか1日。「生まれつき美形で、この先もイケメンとして生きていけるお前らに…僕の悲しみがわかるのか!!お前らこそ…国家に全員ブッ殺されればいいんだ!!」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
saga
23
交通死亡事故を起こして受刑歴のある男性。イキガミをもらうことで救われる描写。本書に収録の2ケースは、イキガミを交付され死にゆく人があたかも幸福感を抱いて逝っているように見える。こうやって国繁に疑問を持たなくなってしまうのだろう。国家が全体主義的になったとしても、疑問を持てる自分でありたい、と思う。2017/02/20
ほむら
8
誰も救われないエグさがこんなにも濃くて、よく8巻まで読んできたなと思います。今回の2本は相当抉られる感じです。償いきれない罪の話と、変えようのない顔の話。「どうしようもない」感がすごいので受け入れ切れません。主人公の心の変化は微妙にあれど、レジスタンスがあるわけでもなくたんたんと国繁死者が積み重なって行きます。鹿賀はやはり藤本を疑っているようですが、前ほど彼の心に浮き沈みはないんですよね。どう完結するんだろう。2014/01/28
山茶
7
毎回理不尽なんだけどそこから産まれる物語が心の奥に響きます。深いですね。藤本の考え方が徐々に変わっていったのと、監視している人との今後が楽しみです。2010/08/05
十六夜(いざよい)
6
事故でかけがえのない存在を失ってしまったら、やっぱりその恨みは加害者に向かうと思う。かといってその加害者が国繁死したら嬉しいのか?人によって見解の分かれそうな内容。せっかくイケメンになれたのに明日死ぬって…。最後に告白出来て少しは変われたんだろうか。2016/01/01
ゆーちゃん
6
監視がついた藤本が気になりますね!事故で人の命を奪ってしまった人と被害者の彼女のそれぞれの苦悩というものが鮮明に描かれていて素晴らしいと思いました。2010/12/18