内容説明
大名家同士の意地の張り合いに、増山家に雇われた蟋蟀小三郎。一方の奥平家についた風鈴狂四郎とは古い因縁で互いの手強さを熟知する仲。ちよや半次も巻き込みあの手この手で裏を掻いて対決を避けようとする。収まらない奥平の若殿が謀議をめぐらせて仕組んだ御前仕合で、とうとう真剣勝負に臨むことに。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うさこ@タッタカタ
13
前置き長くて、いつになったら半次親分が出て来るのか〜まあ、そんなことがあって。と話がつながる。に爆笑後味の悪い事件も小三郎に乗っかったのが悪かった。斬った張ったのお仕事も命あっての物種。弟子たちが戻ってよかったね。蟋蟀の旦那!2014/08/18
マッピー
12
剣の腕はめっぽう立つのに、自分勝手でお金と酒に汚いコマッタちゃんこと蟋蟀小三郎とまったくそっくりなキャラクター風鈴狂四郎が登場。あらら、小三郎が二人?ってな感じで、半次も次から次へと面倒くさい話に巻き込まれる。岡惚れした娘に縁談が持ちこまれ、相手に難癖をつける小三郎。何の問題もない、まっとうな若者だったけど、過去につかえていた殿さまが自分の不祥事の口封じのために彼を亡き者にする。小三郎に悪気はないことはわかるけど、自分の気持ちに正直すぎて、他人の事情に無頓着すぎる彼に、少々うんざりしてきたぞ。2019/12/08
文句有蔵
4
四年前、うっかり書き漏らしたばっかりに、既刊五巻をも再読す。 本日は2018.2.16也。 最初の「影帳」「揚羽の蝶」の二冊が、丸々一冊一話の長編で読みごたえ十分だったが、三冊目から小編作品集になってしまって格落ちの感。 その形態が悪いとは言わないが、本作の場合副題通りの捕物控え帳になってしまって、「ふぅーん」と感想も軽くなる。 とはいえ時折「ふわん」と心を撫でるものが過ぎるのは、人物の魅力によるものだろう。勿論それが、とりもなおさず作者の腕前だ。2014/08/21
sai
4
半次親分、相変わらず人が良いというか…そこが魅力なんだろうけど、淡々としているだけに妙におかしい。それに比べると蟋蟀小三郎がビックリするくらい人が変わったな~、物分かりが良すぎて気味が悪い。このまま大人しくしていられるのだろうか(笑)2013/11/02
鈴木正大
3
私は房州千倉の生まれだが「下手な字を千倉の沖をさまよっている」と言うのは知らなかった。著者の博学振りには敬服するばかりだ。私自身は千倉の沖はさまよってない積りだが…2015/06/02
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