影帳 半次捕物控

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影帳 半次捕物控

  • 著者名:佐藤雅美【著】
  • 価格 ¥586(本体¥533)
  • 講談社(2015/03発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062630535

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内容説明

相模屋の店先で雪駄が一足盗まれた。上野山下の助五郎親分は、懸命に追い、下手人・仙八を挙げた。そこで相模屋出入りの岡っ引・判次は、穏便に赦免してもらおうと、親分に頼みこんだ。ところが、うまくいかない。単純に見えた事件は意外な展開をみせはじめ、やがて大きな謎が……。直木賞作家の傑作捕物帳。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とし

99
半次捕物控「影帳」1巻。最初の読み出しにちょっと違和感を、岡っ引・引合茶屋・寄合茶屋・南北町奉行の組織等々微に入り細に入り解説され、物語が途切れるような感じ?物語自体もあっちこっち話が飛んで?ふとしたきっかけで話が繋がりはじめ、一気にのめりこみ読了(笑)。 半次さん、名前のように半人前の親分さんか?周りの人たちの支援が良いですね~良い親分になるのでしょう。 2014/10/30

kei302

49
半次シリーズの1作目。なのに、「八州廻り桑山様には貸しがある」のフレーズが出てきてびっくり。初期の作品なので、桑山シリーズはまだ書かれていない。 そう、初期の佐藤作品は結構なハードボイルドテイスト、藤沢周平の方向に近い。岡っ引きの実態がよ―く分かる。終わり方がかっこいい。羽子板を買った半次。誰を訪ねるのか…。この余韻がいい。2021/12/07

baba

30
「揚羽の蝶」を読んだので遡って再読。元手下が殺され苦悩する半次。下っ引きが藤岡への旅に出る時に桑山十兵衛の名が出てそれだけで嬉しくにやけてしまう。岡っ引きの収入源の引合茶屋での抜きなど経済事情の蘊蓄も語られる。親分として経験が浅いものの男気と真の通ったきりっとした姿は鯔背だが間男が間男とされるなど結構女性に関してはすっきりせず思い悩むタイプで面白い。2017/03/14

Makoto Yamamoto

22
江戸の岡っ引きの収入が低いのは知られていて、一般には連れ合いとかの収入に頼っているように考えられている。 が、実際は事件のもみ消し(奉行所で扱うと休業、お礼等でメチャお金がかかる)で安く収めるために、お金を落とす(引き合い)。 それには引合茶屋、寄合茶屋が使われたとする興味深い視点。 今回は軽い罪で引合に応じない被告と岡っ引きが登場。 その背景には大物が動く。 捕物帳というには物足りず、市井の人情が今少し出ていたらと思う。 2021/07/06

タツ フカガワ

22
米問屋相模屋の店先から雪駄一足を盗んだだけの男が捕らえられ奉行所に送られる。微罪なので穏便に済むものと思っていた岡っ引の半次は、この処置に違和感を覚える。その後、半次の元下っ引きだった常吉が水死体で発見され、やがて二つの事件が……。その真相も面白いが、自ら「所詮岡っ引は薄汚い狐狸、男の風上にも置けない手合い」と言い切る半次のキャラクターが魅力的でした。2019/12/09

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