内容説明
剣をとっては日の本一と半次も認める蟋蟀小三郎がなぜか国表から舞い戻り、皆川道場の暴れ者・宮川周五郎に敗れたという噂が。寸止めしたと言い張る小三郎は、小網町の水夫と人形町の火消しの若者の喧嘩に首を突っ込み、火消し側についた宮川と真剣勝負で決着をつけることに……。絶好調の大人気シリーズ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マッピー
15
短篇になって居眠り紋蔵とキャラが被るなあと思っていたら、訳ありの子を実の子のように育てるあたりも似てきたね。人殺しの罪を見逃してもらう(悪人成敗の一面もあったし)代わりに、国に戻されたはずの小三郎が再び江戸に戻ってきた。藩邸に住むも特に仕事をするわけでもなく、門限は守らず、国に妻がいるのに好きな女と所帯を持つ。いやあ、自由だな、小三郎。振り回される半次の方こそいい面の皮だと思うけど、内心まんざらでもないのかもしれないな。半次のシリーズのはずなのに、すっかり小三郎の物語になりつつある。それもまた、楽しいか。2019/11/21
うさこ@タッタカタ
12
再読。再び小三郎に振り回される。時には助けられる?心配しねえで、ついてきなせえ。しんぺえとルビ付きでお願いしたい。材木町の親分は将軍様の松茸捜し若い奴らの喧嘩の仲裁と、頼られる。結果、小三郎に助けられたのか。楽しいねえ。喧嘩の手打ちのハウツーまであってお勉強になりました。使い道ないけどね。江戸の経済の回り方もよくわかりました。エコロジーだす。2014/08/16
タツ フカガワ
10
国元の越前に帰った蟋蟀小三郎だが、わずか3か月で江戸に戻ってくる。しかも出てきて早々子持ちの女を囲う。その女「ちよ女の仇」が面白かった。それにしてもこのシリーズ、”物書同心居眠り紋蔵“と重なるところが多いなあ。2020/01/24
めにい
4
子供のけんかのような半次と小三郎のやり取りがいい。2012/10/31
☆コ。
3
談話室より借りました。 シリーズ物のようなので はじめから読みます。2017/06/13