内容説明
能州から、長姉の伊智が上ってきて、四兵衛長屋は大騒動! そんななか、幕府御算用者の生田数之進と早乙女一角は、下野国黒銀藩の藩邸に潜入する。藩主・大関増輔は鯱病を病み、藩政の実権をめぐって、奥方派と愛妾派の暗闘が噂されている小藩である。背後に潜む悪の謀(はかりごと)が打ち砕かれたとき、意外な真相が明らかになる、傑作時代人情小説。待望のシリーズ第6弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ベルるるる
21
ちょっとハッピーエンド過ぎる面もあるけれど、それだからこそ気持ちよく読了できる。このままのスタイルで続いていって欲しい。今作も楽しかった。2019/09/29
kakaka@灯れ松明の火
8
今回は女性陣が活躍。まず、とうとう姉上様こと伊智さんの登場でした。非の打ち所のない御仁ですが、実は数之進さんにとっては一番厄介なようです。下の2人の姉君達すらかなわない。そして、お役目では女大名こと奥方様と無垢な殿様コンビのために活躍します。2011/07/06
蕭白
7
感動的なエンディングでした。別れを惜しむ主従の姿に感動しました。主人公もどんどん良き男に成長していくようで、読んでいてとても楽しいです。2016/05/20
蕭白
6
今回も主人公数之進と藩主の関係に感動しました。2017/04/29
onasu
6
第6巻にて、満を持して長女伊智が登場。千両知恵の師匠、さすがの威厳と佇まいには、欲深姉妹もたじたじ。2010/11/14