一鳳を得る - 御算用日記

著者名：六道慧

光文社（2014/08発売）

• ISBN：9784334744243

内容説明

２人の姉がつくった借金を返すために、幕府御算用者の職を務める生田数之進（いくたかずのしん）は、友の早乙女一角（さおとめいっかく）とともに、出羽国花沢藩の藩邸に潜入した。前藩主の急逝後、家督を継いだ嫡男が、将軍家へのお目見えを果たしていないのは、なぜか？　そして、藩主然と振る舞う江戸家老の目論見は？　「千両智恵」の数之進が、身分を超えた恋の思いに身を焦がす、大好評シリーズ第７弾！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[ベルるるる]

上司の鳥海左門がどれほど数之進を認めているかがよくわかる言葉がタイトル。

2019/10/07

[蕭白]

何度読んでも切なくなります。江戸時代の武家社会の悲哀が描かれているように思いました。実際にはありえなかったであろうことでも、お話であるからこそ楽しめるのだと思いました。

2016/05/21

[kakaka＠灯れ松明の火]

切ないという印象が一番強かったですね。色々な人に望まれても、身体はひとつなので自分の居場所を選ばなければならない状況というのが何とも・・・

2011/10/06

[蕭白]

お多恵の長屋が火事になった後のやりとりは胸に来るものがありました。シリーズの中で１番好きな巻です。

2017/05/02

[onasu]

第７作にて、数之進の恋話。なかなか懐の深いストーリー建てに感服でしました。

2010/11/17