内容説明
由比正雪が仕切る「将軍御前における各藩秘蔵の武具競べ」。「のぬふ……のぬふ……」、それぞれ最強の武具を手にした甲賀くの一と伊賀忍者の対決は激しい媾合合戦から始まった。エロスが乱舞し、奇妙な術が出現する表題作を含む全六篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けやき
39
本編は初めてですが作品は全て既読済み。忍法帖短篇集。6篇+ボーナストラック。「〆の忍法帖」がベスト。切腹した殿のお種を忍法馬吸無(バキューム)にて吸引し忍法肉棒にて運び国元の御国御前にお移しする忍者の物語。ユーモラスだが最後が悲しい。男と女の性器を作り変えるという忍法が登場する「転の忍法帖」も面白かった。2023/08/19
zen1ro
15
よくぞまあ この設定で 書ききった2017/12/10
mawaji
5
円城・青蛙のご夫婦エッセイで取り上げられていたのを手に取りました。数ある忍法帖の中でも初めて読んだのがよりによってエログロナンセンスというかエロエロナンセンスなこの一冊ですが、もちろん劣情を催すようなものではなく荒唐無稽で破天荒な展開でも、医学を修めた著者の発生学や解剖学の知識を駆使した性転換や天然の人工授精(?)の物語はやはり本物のエンタメ小説であることだなあと思いました。直近に小川鼎三先生の「医学用語の起り」を読んでいたので「摂護腺」はすんなりと「前立腺」に変換して読めました。役に立った喃(のう)…。2017/12/06
EnJoeToh
3
〆の忍法帖がものすごすぎて絶句した。2010/10/05
vaudou
2
「喝!忍法馬吸無!」2015/09/16