【新聞書評ピックアップ:今週の1冊】 環境への負荷どう考える。『食と農の未来―ユーラシア一万年の旅』(6月17日 中日新聞・東京新聞)
「新聞書評ピックアップ:今週の1冊」6月17日(日)の新聞に掲載された書評から、注目の1冊をご紹介します。今回は新宿本店ツイッターで紹介しておりました中日新聞・東京新聞掲載の『食と農の未来―ユーラシア一万年の旅』です。[今朝の新聞より]「東京」からは、…
2012.06.18 社会 新聞書評
早瀬晋三評 『マイノリティと国民国家-フィリピンのムスリム』川島緑著【プロの読み手による 書評空間】
書評者 早瀬晋三(大阪市立大学教授)※「書評空間」2012年6月5日より 本書全体を通して、どうしても武力をともなう紛争がイメージとしてつきまとう。著者、川島緑はそれだけではないことを伝えようとしているが、それも紛争抜きには語ることができない。 …
2012.06.17 社会 フィリピン
阿部公彦評『会社員とは何者か? ― 会社員小説をめぐって』伊井直行著【プロの読み手による 書評空間】
書評者 阿部公彦(東京大学(英米文学))※「書評空間」2012年6月3日より「立派にならない評論」 文芸誌に一年以上にわたって連載された「会社員小説をめぐって」が本になった。変わった評論である。表題のとおり、とりあげられるのは「会社員」の出てく…
2012.06.15
『エリア51』 アメリカで賛否両論の話題作 【ノンフィクションはこれを読め!HONZ】
全米に衝撃を与えたベストセラー。100人を超える関係者に徹底取材。禁断の秘密基地の全貌が遂に明らかに。核実験、ロズウェル事件、知られざる人体実験―米政府がいまだ存在を認めない軍事施設の驚愕の歴史。2012年上半期No.1の社会派ノンフィクションだ。一度読…
2012.06.12 軍事
【新聞書評ピックアップ:今週の1冊】 夫婦のわかりあえなさ 『K(ケイ)』 (6月10日 中日新聞・東京新聞)
「新聞書評ピックアップ:今週の1冊」6月10日(日)の新聞に掲載された書評から、注目の1冊をご紹介します。今回は新宿本店ツイッターで紹介しておりました中日新聞・東京新聞掲載の『K(ケイ)』です。[今朝の新聞より]続いては「読売」「東京」ダブル登場、三木…
2012.06.11 文学 三木卓
加藤弘一評 『安部公房文学の研究』 田中裕之著 【プロの読み手による 書評空間】
書評者 加藤弘一(文芸評論家)※「書評空間」2012年05月27日より 国語の授業で「それ」は何を意味するかとか、この文節はどこにかかるかといった分析的な読み方を習ったことがあるだろう。曖昧さが身上の日本文学を相手に分析的な読み方が意味があるのか疑…
2012.06.09 文学 安部公房
加藤弘一評 『安部公房の都市』 苅部直著 【プロの読み手による 書評空間】
書評者 加藤弘一(文芸評論家)※「書評空間」2012年05月28日より 著者の苅部直氏は『丸山眞男―リベラリストの肖像』などで知られる新進気鋭の政治学者だそうだが、読んでいるうちに、こいつSF者だなと直覚した。SF者の臭いがぷんぷんにおうのである。…
2012.06.07 文学 安部公房
【新聞書評ピックアップ:今週の1冊】 第一次大戦から導く日本軍国思想への新視点。 『未完のファシズム』(6月3日 毎日新聞)
「新聞書評ピックアップ:今週の1冊」6月3日(日)の新聞に掲載された書評から、注目の1冊をご紹介します。今回は新宿本店ツイッターで紹介しておりました毎日新聞掲載の『未完のファシズム』です。[今朝の新聞より]「朝日」で吉田秀和さんの書評記事を書かれた片山…
2012.06.05 新聞書評
近代ナリコ評 『女の旅 ―幕末維新から明治期の11人』山本志乃著 【プロの読み手による 書評空間】
書評者 近代ナリコ(文筆家)※「書評空間」2012年5月20日より みまわせば、旅好きなのはきまって女子。ひとり旅、友だちとの旅、三十過ぎたころからは母親とのふたり旅というのもよく話にきくようになった。留学経験があるのも女子が多い。特に、一度学校を…
2012.06.02
今井顕評 『教養としてのバッハ』 礒山雅・久保田慶一・佐藤真一編著 【プロの読み手による 書評空間】
書評者 今井顕(ピアニスト・国立音楽大学大学院教授)※「書評空間」2012年5月23日より「生涯・時代・音楽を学ぶ14講」 私が教鞭を執っている国立音楽大学には、いくつか自慢できるものがある。そのひとつは図書館だ。http://www.lib.…
2012.05.30 バッハ