阿部公彦評 『ケータイ化する日本語 ― モバイル時代の〝感じる〟〝伝える〟〝考える〟』佐藤健二著 【プロの読み手による 書評空間】
書評者 阿部公彦(東京大学(英米文学))※「書評空間」2012年9月3日より「ケータイ作法のポリティクス」 以前、週刊誌の中吊り広告に、「(笑)という記号をメールで多用する女性は結婚しない可能性大」というような見出しがあって何となく気になっていた…
2012.09.14
朱野帰子評『THE BOOKS -365人の本屋さんがどうしても届けたい「この一冊」』ミシマ社(編) 【プロの読み手による 書評空間】
書評者 朱野帰子(小説家)※「書評空間」2012年8月31日より 本が売れない時代だといわれます。出版業界は縮小の一途だそうです。人々が本を読まなくなったからでしょうか。みんな忙しいですからね。本を読む暇なんて刑務所にでも入らなければ捻出できない。そ…
2012.09.12
【新聞書評ピックアップ:今週の1冊】 真実を知るのに遅すぎるということはない。『私はホロコーストを見た 上・下』(9月9日 毎日新聞)
「新聞書評ピックアップ:今週の1冊」9月9日(日)の新聞に掲載された書評から、注目の1冊をご紹介します。今回は新宿本店ツイッターで紹介しておりました毎日新聞掲載の『私はホロコーストを見た 上・下』です。[今朝の新聞より]「毎日」からは、ヤン・カルスキさ…
2012.09.10 人文 新聞書評
早瀬晋三評『ヒューマニティーズ 政治学』刈部直著 【プロの読み手による 書評空間】
書評者 早瀬晋三(大阪市立大学大学院・文学研究科)※「書評空間」2012年8月28日より 本書のタイトルを「政治学」だけでなく、「ヒューマニティーズ」を加えた。普通、「ヒューマニティーズ」といえば、自然科学や社会科学にたいして使われる「人文学」「人文…
2012.09.07 社会
近代ナリコ評『小川洋子の偏愛短篇箱』小川洋子・編著【プロの読み手による 書評空間】
書評者 近代ナリコ(文筆家)※「書評空間」2012年8月28日より ふだんはあまり読まないミステリやSF、長編の翻訳物などを、汗だくになりながら一気読みする。今の私には夏休みなどないけれど、そんな、ただ読むことを楽しむための読書で、夏休みらしい気分を…
2012.09.05 小川洋子
【新聞書評ピックアップ:今週の1冊】 アジア社会に残した足跡。『残留日本兵―アジアに生きた一万人の戦後』(9月2日 中日新聞・東京新聞)
「新聞書評ピックアップ:今週の1冊」9月2日(日)の新聞に掲載された書評から、注目の1冊をご紹介します。今回は新宿本店ツイッターで紹介しておりました中日新聞・東京新聞掲載の『残留日本兵―アジアに生きた一万人の戦後』です。[今朝の新聞より]続いて「日経…
2012.09.03 社会 太平洋戦争 新聞書評 残留日本兵
阿部公彦評 『共喰い』田中慎弥著 【プロの読み手による 書評空間】
書評者 阿部公彦(東京大学(英米文学))※「書評空間」2012年8月24日より「ぬるぬる的思考」 よけいなお世話かもしれないが、ひとつ心配をしていた。例の受賞会見で変な注目のされ方をして、この人は本来の読者を取り逃してしまったのではないか、と。多…
2012.09.01 文学
石村清則評 『ホテルオークラ総料理長の美食貼』根岸規雄著 【プロの読み手による 書評空間】
書評者 石村清則(パリ国際学校・国際バカロレア日本語学科)※「書評空間」2012年8月22日より「自信を取り戻すための一冊」 S君という教え子がいる。数年前、東京のホテルオークラで友人と昼食をとり、エントランスの付近で午後から向かう会議の場所を地…
2012.08.31 くらし グルメ
『世界でもっとも強力な9のアルゴリズム』で頭を鍛える【ノンフィクションはこれを読め!HONZ】
コンピュータを使い物にするアルゴリズムにはどういうものがあるか、今日的な視点から選んだ実際に役立っている9のアルゴリズムのアイデアを、章ごとに掲げてわかりやすく説明した読み物です。図を多用し、その仕組みをたとえを使いながら見せることに重点を置いています。[出…
2012.08.28 まなび サイエンス アルゴリズム コンピュータ
【新聞書評ピックアップ:今週の1冊】 声を絞り出すように綴られた夫婦のドラマ。『歌に私は泣くだらう−妻・河野裕子 闘病の十年』(8月26日 毎日新聞)
「新聞書評ピックアップ:今週の1冊」8月26日(日)の新聞に掲載された書評から、注目の1冊をご紹介します。今回は新宿南店 SUPERワクワク隊で紹介しておりました毎日新聞掲載の『歌に私は泣くだらう―妻・河野裕子闘病の十年』です。【書評コーナーより】毎日で…
2012.08.27 泣ける 新聞書評