早瀬晋三評 『フィクションの中の記憶喪失』小田中章浩著 【プロの読み手による 書評空間】
書評者 早瀬晋三(早稲田大学大学院アジア太平洋研究科)※「書評空間」2014年01月07日より 記憶喪失や殺人といった非日常的なことが、テレビドラマなどで頻繁に都合よく使われる。現実味の乏しい設定に、うんざりすることもある。そんな記憶喪失も、「虚構の…
2014.01.15 記憶喪失
加藤弘一評『13歳の娘に語るガロアの数学』 金重明著【プロの読み手による 書評空間】
書評者 加藤弘一(文芸評論家)※「書評空間」2013年12月29日より 方程式の研究は16世紀に急激に進んだ。まず3次方程式の解法が発見され、すぐに4次方程式が解かれた。次は5次方程式だが、多くの数学者が挑戦したもののどうしても解けなかった。そこで解…
2014.01.10 まなび ガロア理論 数学
しつこい肩こりに悩むあなた! 医学の知恵で肩こり改善!! 『the rubber-tube stretch こりトレ』 【文藝春秋 本の話】
本の話WEB:自著を語る しつこい肩こりに悩むあなた! 医学の知恵で肩こり改善!! 『the rubber-tube stretch こりトレ』 富永喜代 著 2013.12.23より しつこい肩こり、いやですね。肩がこるだけでなく、そのうち首が…
2014.01.09 くらし やってみよう 肩こり
事件の主役たちの知られざる素顔『平成経済事件の怪物たち』 【文藝春秋 本の話】
本の話WEB:自著を語る 事件の主役たちの知られざる素顔『平成経済事件の怪物たち』 森功 著 2014.1.6より 世間を騒がせた平成の大事件やその登場人物について、新書にまとめてもらえませんか――。文藝春秋の編集者のMさんにそう依頼されたのが…
2014.01.09 社会 事件
辻泉評 『格付けしあう女たち―「女子カースト」の実態』白河桃子著 【プロの読み手による 書評空間】
書評者 辻泉(中央大学(メディア論、文化社会学))※「書評空間」2013年12月29日より「「女子カースト」に対する社会学的分析と処方箋」 見つけた途端に、すぐにでも講義で紹介したくなる本というのがある。加えて、紹介した途端に、学生からも非常にい…
2014.01.08 社会 格差社会
阿部公彦評 『フランス文学と愛』野崎歓著 【プロの読み手による 書評空間】
書評者 阿部公彦(東京大学(英米文学))※「書評空間」2013年12月27日より「フランス苦手症のあなたに」 以前から持っていた印象――というか「常識」――をあらためて確認した。やっぱりフランス文学はきらびやかだ。フランス文学を語ることばは華やか…
2014.01.02 文学 フランス
根井雅弘評 『アメリカ遊学記』都留重人著 【プロの読み手による 書評空間】
書評者 根井雅弘(京都大学大学院経済学研究科教授)※「書評空間」2013年12月24日より「在りし日のアメリカ遊学記」 都留重人(1912-2006)が1950年に書いた『アメリカ遊学記』(岩波新書)がアンコール復刊された。今となっては古いところ…
2013.12.30 アメリカ 回想 回顧 大学
早瀬晋三評 『民主化のパラドックス-インドネシアにみるアジア政治の深層』本名純著 【プロの読み手による 書評空間】
書評者 早瀬晋三(早稲田大学大学院アジア太平洋研究科)※「書評空間」2013年12月17日より 著者、本名純の専門は、「インドネシア政治・東南アジア地域研究・比較政治学」である。欧米をモデルとした近代政治学ではない。著者は、終章「民主化のパラドックス…
2013.12.27 社会 インドネシア 民主主義
今井顕評 『「アジア人」はいかにしてクラシック音楽家になったのか?──人種・ジェンダー・文化資本』吉原真里著 【プロの読み手による 書評空間】
書評者 今井顕(ピアニスト・国立音楽大学大学院教授)※「書評空間」2013年12月16日より アジア人にとって、西洋音楽であるクラシック音楽は特異なものではない。日本の環境もそうであるように、若者は西洋音楽の中で生まれ、育ち、教育される。彼らにとっ…
2013.12.25 社会 アジア 音楽
『インダス文明の謎』大河文明ではないインダス【ノンフィクションはこれを読め!HONZ】
アーリヤ人侵入説、大河文明説、二大首都説...インダス文明はこれまで誤った「神話」に彩られてきた。最大の理由は、遺跡の発掘が難しく、モヘンジョダロとハラッパーの二つに依拠した解釈が横行してきたからだ。近年、新たな遺跡の発掘により従来の知見が続々と覆されている…
2013.12.20 社会