石村清則評『なぜフランスでは子どもが増えるのか フランス女性のライフスタイル』中島さおり著【プロの読み手による 書評空間】
書評者 石村清則(パリ国際学校・国際バカロレア日本語学科)※「書評空間」2014年1月27日より「フランスに学ぶ少子化対策」 日本で少子化が問題となってすでに久しい。ところが、同じ経済先発国でもフランスでは子どもが増えている。私も長年フランスに…
2014.02.05 社会 フランス 少子化問題
阿部公彦評 『すっぽん心中』戌井昭人著 【プロの読み手による 書評空間】
書評者 阿部公彦(東京大学(英米文学))※「書評空間」2014年01月19日より「戌井節とは?」 戌井昭人は独特な節回しを持った作家だ。ぱっぱっと投げやりに話を進める語り口には、馴れ馴れしいような、あつかましいような、ぐりぐりと物語を押しつけてく…
2014.02.02 文学 小説
竹内洋評『近代日本と「高等遊民」』町田祐一著 【プロの読み手による 書評空間】
書評者 竹内洋(関西大学東京センター長)※「書評空間」2014年01月20日より「近代日本の宿痾」芥川龍之介の『侏儒の言葉』に「露悪家」「月並み」などとならべて、「高等遊民」が文壇で流通するようになったのは「夏目先生から始まってゐる」とある。しか…
2014.01.31 社会 近代史
阿川尚之評 『たのしい川べ』ケネス・グレーアム(著) 石井桃子(訳) 【プロの読み手による 書評空間】
書評者 阿川尚之(慶応義塾大学・教授(総合政策学部長))※「書評空間」2014年1月2日より イギリス中部には、運河が網の目のように張り巡らされている。周辺の川と川をつなぎ、都市と都市のあいだを結ぶ。産業革命の初期、石炭や鉄を運ぶ主要な手段として、…
2014.01.24 こども 文学 イギリス
根井雅弘評 『自由論』J・S・ミル著 【プロの読み手による 書評空間】
書評者 根井雅弘(京都大学大学院経済学研究科教授)※「書評空間」2014年1月16日より 「改めて「自由」を考える」 J.S.ミル(1806-73)の『自由論』(1859年)の新訳が出ている(斉藤悦則訳、光文社古典新訳文庫、2012年)。後期に…
2014.01.22 社会 経済思想史
『グロースハッカー』 - スタートアップの成長請負人【ノンフィクションはこれを読め!HONZ】
フェイスブック、ツイッター―世界を変えた会社には「グロースハッカー」と呼ばれる人たちがいる!たった数年で数千万、数億ユーザーをつかみとるシリコンバレーの華麗で地道な「リーン・スタートアップ」的手法を紹介。久しぶりに面白いキーワードを目にした。標…
2014.01.20 社会 マーケティング
コータリン降臨!『一度、死んでみましたが』【ノンフィクションはこれを読め!HONZ】
重度くも膜下出血に倒れた、人気コラムニスト、神足裕司。絶望的な状態から奇蹟的な回復。神足は命と正面から向き合う日々を綴ることで、コラムニストとして再生を遂げる! 「書くことは、生きること」コータリンこと神足裕司といえば、ラジオ番組「キラ☆キラ」での…
2014.01.20 社会 メディアで紹介 感動の一冊 闘病記
【新聞書評ピックアップ:今週の1冊】 誠実な取材によって語られる、人々は「いかに時代のなかで憲法と向きあったのか」。 『憲法と、生きる』(1月19日 東京新聞)
-->「新聞書評ピックアップ:今週の1冊」-->1月19日(日)の新聞に掲載された書評から、注目の1冊をご紹介します。今回は新宿本店ツイッターで紹介しておりました東京新聞掲載の『憲法と、生きる』です。[今朝の新聞より]「東京」からは『憲法と、生きる』h…
2014.01.20 くらし 社会 政治 新聞書評 法律
今井顕評 『カネを積まれても使いたくない日本語』内館牧子著 【プロの読み手による 書評空間】
書評者 今井顕(ピアニスト・国立音楽大学大学院)※「書評空間」2014年1月14日より「若者言葉と、きちんとした国語と、この二つを使い分けるように教育することが重要であり、必要だと思う。(本書7ページ)」という著者の提言は、まったくその通りだと思う…
2014.01.20 社会 日本語
勝田有子評 『対人恐怖』内沼幸雄著 【プロの読み手による 書評空間】
対人恐怖内沼幸雄 / 講談社1990/01出版 ISBN : 9784061489813¥756 (税込) 売れ筋度:--> 書評者 勝田有子(精神科…
2014.01.17 精神 医療