内容説明
内藤新宿開宿以来の老舗磐栄屋が窮地に陥っていた。不当に立ち退きを命じられた挙句、主天外と跡取り息子が何者かに襲われたのだ。
そんな最中、風のように一人の男が現われる。“算盤侍”唐木市兵衛である。
つぶさに現状を調べた市兵衛は、新宿進出を狙う豪商と鳴瀬藩の陰謀と看破する。主の娘とともに店を救う秘策とは?
新ヒーローの活躍に時代小説界で話題沸騰!大好評のベストセラー・シリーズ、興奮の第2弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
めぐ
53
風の市兵衛シリーズ2作目。権力と財力が結託したら何でも思う通りになると思ったら大間違いだ。時代もんの勧善懲悪は本当に気持ちが良い。ほんわかした雰囲気の1作目よりもグッときな臭い雰囲気になり、ぶつかり合う剣の金属音が聞こえてきそうだった。雷神の彫り物を背中に背負い、店を守ってきた天外の生涯と、その天外が大切に育てた娘、お絹の布地を扱う目の確かさが、磐栄屋の商いの堅実さと重なって説得力がある。市兵衛と兄との関係性や、弥陀ノ介との友情がこれから楽しみだ。2018/06/11
紫 綺
52
「風の市兵衛」シリーズ第2弾。これもNHKドラマで既観。今回の悪は土地の乗っ取りを企む呉服の大店。主人を殺してまで目的を果たそうとする敵に、風の刃が吹き抜ける!天外の漢に惚れる。2023/11/08
万葉語り
41
シリーズ2作目。これもドラマを見たあとだったので、向井理くんと筒井道隆さんに脳内変換して読んだ。天外の真っ直ぐな生き方が心に残る。市兵衛の強さが半端ない。続きも読もう。2018-1612018/08/18
ひさか
38
2010年7月祥伝社文庫刊。書下ろし。風の市兵衛シリーズ2作目。市兵衛の仕事先は、内藤新宿の呉服と太物を扱う老舗の商家。前回同様に、市兵衛の活躍が楽しい。2018/06/11
み
29
新宿がド田舎だったとは!(◎_◎;)ちっとも知らんかった。市兵衛さん格好イイ♪宿敵がこれからどうなるんでしょ、楽しみです。2015/10/03