内容説明
そういえば、あの本のこと、なんにも知らずに生きてきた。
一度は読みたいと思いながらも手に取らなかったり、途中で挫折してしまったりした古今東西の「名著」を25分間×4回=100分で読み解きます。各界の第一線で活躍する講師がわかりやすく解説。年譜や図版、脚注なども掲載し、奥深くて深遠な「名著の世界」をひもときます。
■ご注意ください■
※NHKテキスト電子版では権利処理の都合上、一部コンテンツやコーナーを掲載していない場合があります。ご了承ください。
■「語りえないことについては、沈黙しなければならない」。
前期の『論理哲学論考』の最後に、そう記した意図とはなんだったのか。後期の『哲学探究』で提示した、「言語ゲーム」という独創的な概念とは。〈言葉〉について考え抜いた哲学者の人生を辿りながら、代表作のエッセンスを掬い上げる。
■講師:古田徹也
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
まえぞう
29
現在放映中で、放送とあわせて読みました。言葉とは何かを中心にすえて人の思想に迫ります。ちょうど生成AIという良い比較相手がいるので、なんとなく解ったような気がしますが、本当はそんなものではないのでしょうね。2026/04/15
海燕
18
このようなお手軽なのは邪道だと以前は思っていたが、考え方も変わる。NHKのこのシリーズはなかなかしっかり作られていて、ポイントを絞った上で踏み込んでいる。難解と評されることも多いウィトゲンシュタインなどは、いきなり著書に挑むよりも入門書を取っかかりにした方が理解が進むだろう。言葉や言語について考えることがよくある私には、惹かれる題材だ。言葉は生活や他者とのコミュニケーションの中での役割こそ肝心で、私たちの心もまたそこに立ち現れてくる。そして現代のAIは言葉を理解するのかとの問いかけも、とても興味深い。2026/04/26
GELC
12
人間の本質とは何か、考えるきっかけを与えてくれる一冊だった。AIは身体レベルで感覚・感情を体験できないが、われわれが本や物語を通じて言葉で理解することと、何か違うのか? 予測不可能生が人間性の鍵の一つだろうが、AIにそれを期待する未来があるのか? 非常に難しい。ただ、なんとなくだが、言語は人間の意思を最も的確に現すことができるツールだが、あくまでツールに過ぎず、それは本質ではないように感じた。番組で振り返りつつ、思索を深めていきたい。2026/04/07
Tatsuya9
5
言語ゲーム、アスペクトの閃き。2026/04/22
rockwave1873
4
【前期】○虚構も事実もひっくるめて全ての事を事態と呼ぶ○命題の意味は、写し取っている事態であり、命題の中の語の意味とは、それが指し示す対象である○命題は、それが事実か虚構かに関わらず、何らかの事態を描き出している場合に限って意味を持つ。「世界が存在する」というのは、それ自体は如何なる事態も描き出していないので無意味な文字の羅列に過ぎない【後期】○言葉は、生活の流れの中で始めて意味を持つ。そして物事の別の相貌を捉えることにより、言葉の意味の深い理解が得られる○「心」は他者とのコミュニケーションの中にある2026/04/27




