内容説明
そういえば、あの本のこと、なんにも知らずに生きてきた。
一度は読みたいと思いながらも手に取らなかったり、途中で挫折してしまったりした古今東西の「名著」を25分間×4回=100分で読み解きます。各界の第一線で活躍する講師がわかりやすく解説。年譜や図版、脚注なども掲載し、奥深くて深遠な「名著の世界」をひもときます。
■ご注意ください■
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■終末期患者約200人と面談した著者が、その心理をまとめた『死ぬ瞬間』(原題“On Death and Dying”)。
人は死に直面すると「否認と孤立」「怒り」「取引」「抑うつ」「受容」の5段階を経るという。現代人が忌避する「死」について、この記録が示唆するものとは。
■講師:島薗進
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
イリエ
19
強制収容所の子どもたちが描いた蝶の絵。あのページで、胸がぎゅっとなった。 色も形も自由で、どこか希望を感じさせるその絵が、過酷な現実の中で描かれたものだと思うと、言葉が出なかった。 「死」をテーマにした本だけど、ただ重たいだけじゃなくて、誰かのそばにいること、ふれることの意味が、じんわり伝わってくる。 静かだけど、確かに届く一冊。2025/12/27
GELC
14
キューブラー・ロス先生は、『ライフ・レッスン』を読んだことがあるが、主著ともいえる本書は未読。医療の進歩により、死が遠ざけられたのは良い面もあるが、その過程は長く苦しいものになってしまった。しかも、日常で死は遠ざけられており、意識する機会が乏しく、理解が進まないことも問題。死を受け入れられない患者は、理不尽な要求をしてくることもあるが、受け入れ、寄り添うことがまず大切。また、命を長らえる源泉でもあるが、固執すると苦しみにの元にもなる「希望」というものが、扱いが非常に難しいと感じた。2025/11/30
mittsko
9
【読みかけ】大好きなこの本を、島薗師匠が解説してくださる 嬉しい…(*´ω`*) ロスのこの本は語り口が柔らかく分かりやすいので、これをきっかけに手に取って下さる方が増えるのを願う 島薗先生著のこのNHKテキストでは『死ぬ瞬間』出版の背景や、その後の展開等が選りすぐって紹介されるのが好い(例えば、シシリー・ソンダースとの比較コラムとか名調子!)2025/11/24
bookreviews
8
NHKテキストの「100分で名著」なので、全体感はわからないところがありますが、自分が死ぬ瞬間というよりも、死にゆく人の過程を見守る側に向けて、どうその人と向き合っていけばよいのかを説いた本のように感じました。その人は不安だから「否認」もするし「怒り」もする。神仏と取引をしようとする。いつかは大切な人がこのような状況に向かうことを思えば、その人とどうかかわっていくのかについて、読んでおくに越したことが無い本だと思います。2026/01/06
歩月るな
7
通底しているのは医療が人間的なものであるように。それは医師と患者の対話でもあり、――祈りでもある。スピリチュアルペイン。キューブラー・ロスが死後の世界を探求するにつれ、科学的な彼女の夫は去っていった、と言うのは示唆的なものがあるが。宗教学と、民俗学にも近しいものがあって、学際的な交流があっても良いかも、などと思ったりするのである。2025/12/29
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