メディアワークス文庫<br> 断章のグリム 完全版3 赤ずきん

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メディアワークス文庫
断章のグリム 完全版3 赤ずきん

  • 著者名:甲田学人【著者】
  • 価格 ¥1,210(本体¥1,100)
  • KADOKAWA(2025/04発売)
  • ポイント 11pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784049160109

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内容説明

「赤ずきん」が犯した、罪深き所業――。

田上颯姫の妹・瑞姫が住む街で起きた女子中学生失踪事件。怪奇現象「泡禍」解決の要請を受けた雪乃と蒼衣を待ち受けていたのは、敵意剥き出しの非公認騎士・馳尾勇路だった。失踪した少女の知人でもある彼は、二人を出し抜き単独で解決するために奔走する。だが「泡禍」は静かに新興住宅地を蝕んでいき――。
赤ずきん、お婆さん、狩人、狼。『赤ずきん』の登場人物に見立てられたものたちの正体を見破れるか。すべての起源に迫る『マリシャス・テイル』初収録の完全版・第3巻。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

椎名

8
これまででもトップの被害が出ている赤ずきん。蒼衣の限界が見えた巻でもあり、蒼衣と雪乃のバランスが良くも悪くも不安定な均衡に保たれていることがわかる。颯姫といい笑美といい、一見落ち着いているように見えているキャラクターも確実にどこかが狂っていて、ただ普通の人間のふりをして生きているだけなのだということが顕著に出た内容でもあり、それを隠れた狼たちを燻り出す中で描いてくるのが上手い。2025/05/09

栗山いなり

7
怪奇現象との戦いに挑む者達を描いたホラー小説シリーズ第3巻。まさかあんな結末になるなんて聞いてなかったよーホントに。ネタバレは避けたいから詳しく言えないけど嘘やろーって思ってしまう結末だった2025/05/25

イツキ

6
グロテスクさと悍ましさがトップクラスの巻です。泡禍の根幹になる恐怖が幼稚で今までと同じように理解出来はするもののそんなことでここまでの惨劇になるのかという呆然としてしまうような読後感でした。そしてアプルトンロッジのホルダー達は神狩屋と違い表に出やすく分かりやすい欠落がありそれが起因の機能不全も印象的、管理者に向いている人がいなさすぎますね。2025/07/03

龍田

4
シリーズ3作目のモチーフは赤ずきん。颯姫の妹が住む町で少女の行方不明事件が発生。葬儀屋の能力の怖さを再実感。勇路は正義感が強いと言えば聞こえが言いが面倒なキャラだった。再登場するのかな。今回もエグい描写が多かったが泡禍によるものというより本当に恐ろしいのは人間だよ。グロよりホラーが強かった。2025/06/12

よねはら

4
「赤ずきん」という装いで呼ばれる女の子が主人公の物語に選ばれたのは、本性を装う者たち。穏やかに笑う女性がゴリゴリの武闘派という本性は作品によってはロマンですが、この作品では都合の良い話しか聞き入れない暴君として描かれており厄介さが際立つのが興味深いです。2025/05/15

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