内容説明
枯れない白い花が招く惨劇の謎――。
人魚姫の<泡禍>事件から二ヶ月。家族を喪い一人残された海部野千恵を見舞いに、蒼衣は雪乃と離れ、再び海辺の町を訪れる。そこで起きていたのは自殺した女子高生・金森琴里に絡む惨劇。琴里の死を悼み、幼馴染の臣が部屋に活ける一輪の白いユリと、それを覗くように窓に張り付く顔の痕。そして、少女を花に強欲な料理番を黒犬に変えた王子の童話は、現実を悪夢のような形に変えていく――。
『ほうかごがかり』の世界を予見した『マリシャス・テイル』を書き下ろし収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
栗山いなり
9
怪奇現象から生還し特殊能力を得た人々が怪奇現象との戦いに挑むホラー小説シリーズ第5巻。今回でとうとう騎士の犠牲者が出てしまってやるせなさが半端なかった。ホラーとしても良質だったし良い読書体験をさせてもらった2026/02/21
龍田
7
モチーフとなったグリム童話の『なでしこ』は知らなかった。再び人魚姫の騒動があった町に行く一行。死んだ女子高生の霊騒ぎからどんどんグロ、ホラー展開になっていく。若者が助かったとはいえ群草さんが年長者として事件の落とし前をつけることなって悲しい。マリシャス・テイルに書かれてることは今後の群草さんの姿なのか。『ほうかごかかり』は読んでないけど話は繋がってるのか。2026/02/11
ササキアンヨ
7
面白かった。今回は死傷者は少なかったが、生存者に深く傷をつける事件だった。琴里が死ななければ起きなかったのか、あるいは暴発が早まっただけだったのか。一真と臣の友情の描写が好き。2026/01/23
よねはら
5
一真視点の描写が多かったのは彼が信頼できない語り手だったから。別シリーズ『ほうかごがかり』との関連を思わせるマリシャステイルが挿入されたのは、群草氏が子どもを守るために学校に閉じこもる犠牲になったから。断章が便利な特殊能力ではないことを改めて思わせる苦い結末となりました。これまでも苦くなかったことはないんですが。2026/02/10
蓮華草
1
今まで読んだシリーズの中では個人的にグロさが一番だったと思う。 特にナイフで喉をつくシーンの描写は想像力によっては気持ち悪くなるくらいにグロかった。 二巻の人魚姫の時に出てきたキャラも再登場しつつ、新キャラも出てきた上に、今まで以上に話が複雑だった。2026/01/25
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