内容説明
死の連鎖を誘う、「人魚姫」の真相――。
怪奇現象「泡禍」解決の要請を受け、雪乃たちは神狩屋の店主・鹿狩雅孝が昔暮らしていたという海辺の町を訪れた。過去に例をみないほど溢れ出す泡禍の匂いの中、彼らは鹿狩のかつての婚約者・海部野志弦の妹・千恵に出会う。
奇しくも志弦の七回忌を明日に控え、悪夢の泡は静かに浮かび上がる。そして人魚姫の物語をなぞる惨劇が巻き起こり――。切なくも悍ましい、シリーズ屈指の罪深き物語。
すべての起源に迫る奇書『マリシャス・テイル』初収録の完全版・第2巻。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
CPT
13
こわ!ほろりと涙腺が緩む志弦からの”お手紙”......の二枚目が怖すぎる!字面も怖すぎる!当事者ならば正常ではいられない。内臓がぐるぐるする。そして人形姫の”潜有者”の抱えるトラウマと顕在化した悪夢が絶望的。ひたすら怖くて辛い。自分の人生の最後の感情があれだったらと思うと……冗長でファットな文章がやはり怠いけど、ゾクゾクした。2026/01/31
椎名
9
新装版一巻とは違い、今回は二本立てではなく「人魚姫」で一冊。ロッジの世話役でもあり、中でも唯一無二と言っていい強力な能力を持つ神狩屋さんの過去に触れていく。人魚姫の事件、ストーリー自体は覚えていたものの、こんなに早いタイミングでのことだったかとなんだかびっくりしてしまった。表紙には男性陣も増え、一巻とはまた違う雰囲気なのも良い。作中で制服の上にゴシックロリータのドレスを羽織るシーンがあったが、表紙の雪乃はその衣装かと読んでから気が付いた。足元には泡が立っていたりととても内容に忠実で細かい。2025/05/06
イツキ
8
神狩屋の過去と現在の泡禍のどちらも別のベクトルで強烈で恐ろしい話ですね。人魚姫の人間が泡に触れて溶けていく描写は割とトラウマに近い形ではっきりと内容を覚えていたのですが、それでもやはり読んでいて背筋が冷えるような、全身に鳥肌が立つような感覚を覚えました。人魚姫の悲劇の解釈は改めて読むとなるほどと思わせられますね、当人は良くても残された方はそりゃ引きずるよなと思いました。2025/07/02
栗山いなり
8
怪奇現象との戦いを描いたホラー小説シリーズ第2巻。500ページ超えの大作だったけど電撃文庫では2巻分の物語を1巻に収録したからそうなるか。まさか終盤にあんなホラー要素が出てくるとは思わなくてそこが一番怖かった2025/04/29
シャルシェ
7
面白かった。当時は上下巻に分かれていた気がするので一気読みできて良き。話はグロテスク(スプーン1杯)だけど、人魚姫の物語をいろんな視点で、また象徴学?に照らして読めるので違った面白さがある。千恵もビジュアル的に結構好きなキャラだった記憶。次は赤ずきんか...次巻も楽しみに。2026/02/26
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