内容説明
直木賞作家・葉室麟がデビュー前に書いた小説が見つかった。織田家中の男が、信長本人も知らなかった出生の秘密に迫っていく中編小説「闇中問答」である。大胆な発想をもとに、のびのびとした筆致で描かれており、文芸評論家の末國善己氏も、「習作のレベルを超えている」と太鼓判を押す。この作品で著者は、信長の謎めいた出自について、乳母や家臣、一族の者らの証言をもとに明らかにしていくのだが、そこには著者の創作活動を知るうえで不可欠な要素を随所に見ることができる。著者の信長観が垣間見えるエッセイや読物を併せ読むことで、天下人・信長を読み解ける、ファン必読の書。解説:末國善己。文庫オリジナル。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
あすなろ@no book, no life.
92
書店面陳にて購入した一冊。故葉室麟氏の未発表中篇を軸にした最新刊である。氏の未だ葉室麟になる前の信長観を記しているとの事でこれだけ見れば購入せずにはいられなかったのである。確かに独自の信長観である。ネタバレしてしまうのでそれを書けないのでは残念であるが、確かにこの独自視座を用いれば飛び抜けた信長像が頷ける。一方で些か強引さもあるが、そこは若き筆の為せる技という事で。その他、収録エッセイや長めの解説含め、薄いが愉しめる一冊となっていた。2025/11/30
ケンイチミズバ
67
ノブナガの出自を知ってしまった者はことごとく狩られた。 本願寺も豪商も配下の大名も宣教師も親族すら。中には逃げ延びた者も。そしてロレンソが仄暗いあばら家で恐る恐る語る相手の武将は誰なのだろう。創作の面白さで一気読み。本能寺の変がなぜ起きたのか、こんな解釈も楽しい。当時、日本からは鹿児島から輸出されていた。戦で荒廃した村で生き残ったものの雇われ足軽や人買いに攫われた日本人が東南アジアまで売られた時代がある。逆に、外国人が交易で遊女として輸入されたり、船の難破、漂流で辿り着いてそのまま居ついた例もあるという。2025/10/27
baba
28
葉室麟を名乗る前の若き頃の未発表の作品。信長が碧眼であったと、側近や周りにいた人への聞き語りで構成。視点をかえた光秀の謀反への考察に葉室さんらしからぬ展開。葉室作品を再読したくなりました。2026/01/07
カッパ
6
織田信長を語る物語は面白い2025/11/18
Hanna
5
信長と本能寺を利用したことについて、持論を展開しているところが、へぇ~~っと。2025/12/24
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