内容説明
そういえば、あの本のこと、なんにも知らずに生きてきた。
一度は読みたいと思いながらも手に取らなかったり、途中で挫折してしまったりした古今東西の「名著」を25分間×4回=100分で読み解きます。各界の第一線で活躍する講師がわかりやすく解説。年譜や図版、脚注なども掲載し、奥深くて深遠な「名著の世界」をひもときます。
■ご注意ください■
※NHKテキスト電子版では権利処理の都合上、一部コンテンツやコーナーを掲載していない場合があります。ご了承ください。
■今月のテーマ
さまざまな分断が可視化された現代社会にこそ、ヘーゲルの思考法が必要だ!
ポスト・トゥルースの時代はなぜ訪れたのか?意見を異にする他者と共に生きていくために必要なこととは?矛盾や否定を重んじて弁証法によって自由を構想したヘーゲルの著作には、不毛な対立を乗り越えて社会を形作っていくためのヒントが詰まっている。哲学史でも屈指の難解さで知られる『精神現象学』を、さまざまな補助線を示しながら易しく解きほぐす。
■講師:斎藤幸平
【アンコール放送】※2023年5月に放送した番組のアンコール放送です。放送時のテキストがそのままご利用いただけます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さとまる
7
番組を見てさっぱりわからなかったので読んでみた。なんかわかったようなわからないような。啓蒙と宗教のあたりは番組よりも分かりやすく思えたかも。わたしは完全に啓蒙の側の人間なので、エビデンスを突きつけても分からない愚民は放っておけとなりがちだが、その態度こそ分断に拍車をかけているのだと反省。2025/05/05
MF
3
今こそ相互承認が必要。論破では何も生みだせない。2025/07/12
ぐんまくん。
3
相変わらずわかりやすいシリーズ。ヘーゲル、確かに難しそうであるが、ここでも書かれている通り、分断の時代にこそ必要な思想ではないかと感じた。もう少し、ヘーゲルのことを勉強してみたくなった。 2025/03/30
遊動する旧石器人
2
2025年3月1日発行。ヘーゲルの『精神現象学』を解説した100分de名著テキスト。自身は未だヘーゲルの書を読めていないが、ヘーゲルの考え方にとても興味を持った。それは、やはり現代社会が「啓蒙と信仰の戦い」の時代でもあるからだ。その時代性に辟易している自身としては、「告白」と「赦し」の思想が心に響く。「啓蒙と信仰の戦い」から「教団」化していく状況は、SNSを見ても明らか。カルト教団のトップに君臨しようという欲望が露骨に出ている。「告白」と「赦し」、つまり、人間同士の建設的な対話、相互承認が希求される時代。2025/06/14
Yuji Terazawa
2
【 2025年読書日記・その8 】 こんなの、入れるの反則な気もするが。NHKの番組でヘーゲルを取り上げるのを知り(再放送だったが)、見たのが第二回分だった。 ヘーゲルはカント以上に難しそうで敬して遠ざけていたが、何とも今の時代に必要なことを200年以上も前に書いていたことに驚く。 もっとも、このような現状は予見できる人にはできたのかも。世の中がついてこれなかっただけなのかもしれない。時代が早すぎたのか? もう少しヘーゲルの思想に触れたいが、番組を見ても本書を読んでも、原著はハードル高いな。。。2025/05/13
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