内容説明
一八五一年十二月二日,大統領ルイ・ナポレオンがクーデタを起こし,翌年には皇帝につく.家族の悲劇に相次いで見舞われたゲルツェンは失意のままロンドンへ.「四八年」が日々遠のいて行く中で,革命の夢をなおも追い求める亡命者たち.支援を続けながらも,彼らを見つめるゲルツェンの目は冷え冷えとしている.(全七冊)
目次
凡 例
ゲルツェン関係地図
ゲルツェン家系図
第五部 パリ,イタリア,パリ(承前)(一八四七―一八五二)
家庭の悲劇の物語(承前)
Ⅵ 〈夜の海〉(一八五一年)
1 つかの間の安息
2 難破
Ⅶ 一八五二年
Ⅷ 葬送
つけたり
ハウク
テディントン 出発前 一八六三年八月
到着後
ロシアの影
Ⅰ ニコライ・サゾーノフ
Ⅱ エンゲリソン夫妻
1 来歴
2 新しい世代
3 不釣り合いな結婚
4 不和
5 子のない女
6 和解
7 訣別
第六部 イギリス(一八五二―一八六四)
第四十三章 ロンドンの霧
第四十四章 山々の頂
ガリバルディ
マッツィーニ
ルドリュ・ロラン
コシュート
第四十五章 ロンドンの亡命者たち
ドイツ人とフランス人
諸党派
フェリクス・ピア
ユーゴー
ルイ・ブラン,バルベス
中間層と下層の亡命者たち
付録 ジョン・スチュアート・ミルとその著書『自由論』
第四十六章 二つの裁判
1 決闘
2 バルテルミ
第四十七章 〈無罪〉
第四十八章 ロンドンにおける亡命ポーランド人
ポーランド人の移住者たち
ベルナツキ
ヴォルツェル
ヴォルツェルの死
訳 注
訳者解説5
略年譜5
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
藤月はな(灯れ松明の火)
44
憧れの地、フランスの掌返しな市民の自由主義に失望し、先にスイスに亡命したゲルツェン。しかし、後で合流する筈だった母と息子は海の藻屑と化してしまう。亡骸さえも見つからない状況を嘆く沈没被害者達の様子の筆致は胸を掻きむしるような痛ましさを伝えてくる。更に追い討ちを掛けるのはイェルゲン一家の、恩を仇で返す様な粘着攻撃(+何も知らない外野の参戦)だった。亡き子供をも侮辱する書簡に病床にいても優しいナターシャが遂にキレる!一方、その後、フランスを捨て逃げた文化人に対してのゲルツェンの毒舌と皮肉は相変わらずだった。2025/02/14
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