内容説明
過去を見た后…失われた神の予言とは!?
かつては「神の声」を聞いていた千和の国の神官家。だが今では神の声を聞くことはなくなり、八十年ほど前に起きた火事で、保管していた「神の声」の記録も焼失したという。火事の現場であった社でそんな話を聞いた淡雪は、直後、社にある池の近くで突然『過去』を見る。まるで自分が炎に包まれているかのように体が熱くなり、息苦しくなり……。様子がおかしい淡雪を心配する鳴矢に、意識を取り戻した淡雪は、火事で亡くなった人物の身に起きたことを体感したように思う、と告げる。その人物は、燃えさかる火から大切な何かを守ろうとしていた。
それから数日後。毎年恒例の虫干しの最中、淡雪は塗籠から持ち出された古い品々の中に、ひとつだけ比較的新しく見えた一幅の書画を目に留める。そこには風景と古歌が書かれており、使用人によると何代か前の后が作ったものらしい。淡雪は、どうにも意味が読み取れないその古歌が気にかかるが――
失われた神の予言、古歌が残した警告。八家が救われる道は見つかるのか。怒涛の展開から目が離せない、王宮ファンタジー第五弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
粋
7
大好きなシリーズ第5弾。どんどん謎が壮大になり、少しずつ明らかになってくるのが楽しくてしょうがない。三実の恐ろしく残虐な所行。その行為の真実が明かされてどうなるのか。鳴矢と淡雪の人間関係が広がるにつれてどうなっていくのかも見物。早く次が読みたい!!2025/01/08
万論
3
落ち着いた。安定して読める様にすっかりなった。お互いの思いやり感もいい感じで謎究明に進んでる。⚪︎⚪︎庭の話を彷彿させる気がするのは、気のせいかな?2024/12/07
しおん
1
登場人物も増え、人間関係が複雑になってきたので一旦登場人物を整理しつつ読みすすめました。 相関図を作るのにあらためて前のお話をさっと読み返してみたましたが、何度読んでもおもしろい… 徐々に真相が近づいてきてるのかな…?幸せな結末を期待しています。2024/12/29