小学館文庫キャラブン!<br> 王と后

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小学館文庫キャラブン!
王と后

  • 著者名:深山くのえ【著】/笹原亜美【イラスト】
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 小学館(2022/03発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784094071245

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内容説明

許されざる恋を描く和風王宮ファンタジー!

 神話に由来する八つの家が支配する国「千和」。八家の者は「術」と呼ばれる特別な力を持ち、なかでも特に強い術を持つ男が千和の王位に就くことになっている。
 七十年前、八家の中で最も神に近い家とされていた天羽家が、突然都を去り、政治を放棄した。天羽の強い力を必要とする七家は、新しい王の即位のたびに、天羽家から后と巫女を兼ねた女子を迎えて祭祀に関わらせるようになる。だが天羽と七家の関係は悪化、都に送り込まれる天羽の娘は、いまや人質同然に後宮で軟禁されることが慣例となっていた。
 このたび、新王・一嶺鳴矢の后に選ばれた天羽淡雪も、都での天羽の者である自分の立場はじゅうぶん理解していた。后とは名ばかりで、ここでは異端の者。逃げることもできず、逃げたところで帰る場所もない――。
 そんな淡雪には遠くの物事を見る能力があった。後宮からその術を使って鳴矢を見た淡雪は、彼が想像していたような厳しい王ではないことを知り、次第に興味を抱くようになるが……。
 触れあうことはおろか話すことも許されない王と后。禁じられた恋と八家の謎を描く和風王宮ファンタジー!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

はなりん

37
和風ファンタジー。王と后でありながら、接触を禁じられている。后の淡雪は住まいの宮から月1回の神事以外は出る事もできない。そんな中、淡雪に一目惚れした王が、慣例を破って淡雪と交流しようと奮闘する様子が良き。淡雪も徐々に絆されていき、二人の距離が縮まっていく感じがドキドキワクワクする。周りの環境や力の事などすんなり行かなそうだけど、この王ならなんとかしてくれそうな気がする。2023/01/29

mariann

37
これ好き〜!安定のくのえさんの平安もの。…をちょっと異世界風にしたファンタジー。単発かと思ったのにめっちゃ続くし!たっぷりの伏線と謎は中編にはなりそうな予感。楽しみだな〜♪2022/06/12

よっち

34
神話に由来する八つの家が支配する国「千和」。突然都を去った天羽家から王の后と巫女を兼ねた女子を迎えて祭祀に関わらせる慣例で、新王・一嶺鳴矢の后に天羽淡雪が選ばれる和風ファンタジー。関係が悪化して都に送り込まれる天羽の娘は人質同然に後宮で軟禁されることが多い中、覚悟を決めてやってきた淡雪に優しく、ちゃんとした夫婦になりたいという鳴矢。快く思わないもの様々なしがらみもありそうですけど、淡雪との秘めやかで温かい交流があって、危機に颯爽と現れて救う鳴矢もなかなかカッコよくて、これは今後に期待せずにはいられません。2022/04/04

るぴん

32
初読み作家さん。面白かった。一切自由のない人質も同然に輿入れした淡雪と、繋ぎの王として周囲から軽んじられている鳴矢。夫婦なのに自由に会えず、言葉も交わせない2人。表紙のイメージから、鳴矢は落ち着いた大人の男性なのかと思って読み始めたけれど、淡雪に一目惚れして思い悩んだり、淡雪の家に忍び込もうとしたり、意外に可愛い少年王といった感じだった。押しの強い鳴矢に絆されるように淡雪が心を開いていく過程が微笑ましい。天羽家が離脱した謎や、淡雪や鳴矢の力などまだまだわからないことだらけだし、続きが待ち遠しい。2022/03/21

ときわ

27
表紙や題名から受ける印象とは全く違い、二人とも普通の人じゃん!異能は持ってるけど。王は王らしく、后は后らしく、あれ~私は口うるさい側近か。お互い顔も見ず国のための結婚。それは形だけ、のはずが一目ぼれしちゃって、結婚してからの恋愛もの。昔何があって「天羽」だけが離れたのか?すごく知りたい。一冊で明かされるわけなかった。続きも読む。いつ出る?2022/07/11

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