内容説明
京都アニメーション制作、NHK Eテレにて放送!
シリーズ累計200万部を突破した“吹部”エンタメ小説の決定版!
北宇治高校吹奏楽部、久美子たちの最終学年の一年を描いた短編集がついに登場!
久美子たちは三年生となり、部長=黄前久美子、副部長=塚本秀一、ドラムメジャー=高坂麗奈の新体制で新たな北宇治高校吹奏楽部が始動した――。
久美子を慕う奏の視点で一年を描いた物語。大学生になった夏紀、優子、希美、みぞれの旅行を描いた「ドライブ」。そして、次の代の幹部が決まる「旧・幹部役職会議」と新しい幹部たちの「新・幹部役職会議」。さらには、ひょんなことから引退メンバーと現役メンバーが一緒に沖縄に行き、演奏をすることになる中編「未来への約束」など。アニメ3期の原作でもある本編・宝島社文庫『響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、決意の最終楽章 前編/後編』では描かれなかった部員たちの日常やコンクール後の話など、ファン必見のエピソードが綴られます。
小説シリーズを追いかけているファンはもちろん、アニメ3期を見ていたファンにとってもたまらない一冊です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
南北
86
全国大会終了後の後日談を描いた短編集。どれもよかったが、やはり次期部長の話と久美子たちの卒業旅行の話が読み応えがあった。次期部長選考の過程で久美子が部員たちの長所や短所をいかに適切につかんでいるかがよくわかった。また卒業旅行の話は表紙の久美子たちがアロハシャツを着ていることからもわかるように沖縄で演奏も行うという話である。本編でも黒江真由が語っていたみんなと楽しく演奏したいという気持ちが素直に感じられた。ギスギスした感じだった本編とはまた違った一面がどの登場人物にも見られるのも短編集らしい魅力だと思う。2024/07/18
黒瀬
77
激動の黄前久美子3年生編を補完する短編集。原作では少し掘り下げが足らなかったせいか得体の知れない生物のような扱いだった黒江さんの過去や内面に触れられており、アニメ放送時期とも相まってようやく人物像がハッキリした印象がある。これで正真正銘ユーフォシリーズは終了かな。読み返せば読み返すほど秀一って超優良物件だった。アニメ版で出番が削られ気味だったのが残念無念。2024/07/01
りんご
67
開幕、幕間、閉幕の章は奏ちゃんビュー。そうね、久美子先輩は卒業しちゃうんだ。ホント断片くらいの短いお話10と中編が1つ。真由ちゃんについて理解が深まります。ハッピーエンドになるように、が真由ちゃん。今を精一杯、が久美子。ほいじゃ合わんな、なるほど。JKの愛してるゲーム至宝!最高!麗奈と久美子!もうー、もうもうー、もうもうもうー!永遠じゃあないところがまたね、もーーーーうーーー!2024/11/29
coolgang1957
58
ちょっとアニメロスになってるので、思わず本屋さんで購入です☺️ストーリーがちょっと違うんですね、びっくり🫢久美子ちゃんの出番が少なめで物足りない気もするけど、補って有り余るのが、『鎧坂みぞれ先輩』(北宇治カルテットの先輩ですからね😄)のキャラ。アニメどおり、というよりこっちが原作か。もう免許のくだりで声出して笑いました。これは貴重な存在です。やっぱり副顧問黄前センセで、もう少しお話続けませんか😂2024/08/03
PEN-F
56
シリーズ累計200万部突破おめでとうございます🎉さすがは大人気青春小説シリーズですね。武田さんのもう一つの青春小説シリーズ「君と漕ぐ」と同様に、とにかく眩しいくらい登場人物たち皆が青春真っ只中で読んでいてとても清々しい気持ちになります。完結編のあとに続編を出すっていう荒技もすごく好ましい。シリーズが終わってしまって寂しいと思っていたところに繰り出された荒技でした。今作でついにホントに遂に終わりかな?って思ったりもしたが、いい意味でまた期待を裏切って欲しい😌2024/07/19