内容説明
北宇治高校吹奏楽部の活躍を描く人気青春シリーズの短編集。あすか、香織らの卒業後や、夏休みの久美子たち、一年生部員の休日の様子など、北宇治吹部の楽しくてちょっぴり切ない日常を13編収録。優子の置き土産「アンサンブルコンテスト」では、チーム編成でまたもやひと波乱!? 優子や夏紀、みぞれ、希美の卒業式の日や、滝や新山たちの音大時代のほか、卓也が東京に旅立つ日を描いた感動の一編も必読!
※この物語はフィクションです。作中に同一の名称があった場合でも、実在する人物、団体とは一切関係ありません。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダイ@2019.11.2~一時休止
89
中編×1とショートショート12。ショートショートはサブキャラなどのちょっとしたエピソード。やっぱメインのアンコンが一番楽しめた。2018/05/04
ぶんこ
57
北宇治高校吹奏楽部のメンバーたちが、個々の視点から描かれていて、まるで親しい近所の高校生たちを見守っている気持ちで読めました。優子と夏紀、あすかと香織、希美とみぞれの仲の良さ、信頼関係が伝わってきて、こんな友と巡り合えた部活は素晴らしい。立華高校での梓を読んだ後なので、北宇治高校の緩さというか、ほんわかしたところが際立って、これもいいな。吹奏楽、マーコン、そしてアンコンといった吹奏楽あるあるの仕組みが詳しく描かれていたのもよかったです。2020/09/16
りんご
53
半分は短編詰め合わせ。あすかテンパイは圧倒的なので、出てくるとどうしてもテンション上がる。あすかテンパイ、かおりテンパイまじエンジェル、はるかテンパイで「三人で温泉なんて、夏合宿以来ちゃう?」なんてトークされると、こっちも色々思い出しちゃう。後輩たち、頑張ってるよ。残り半分でアンコンまでのあれこれ。いよいよ久美子部長体制始動です。なんかちょっと危ういな。周りを頼れよ?背負い込むなよ?ラストは吉川優子から中川夏紀へのメッセージ。泣いちゃう。2024/01/25
佐島楓
53
著者さんは続編をお書きになる気満々と見ました。久美子や麗奈が卒業するまで彼女たちを見守りたいです。2018/04/07
芳樹
51
【再読】あすかたちが卒業し、夏紀たちが卒業するまでの一年間の出来事に、滝先生らの学生時代のエピソードを加えた短編集。12編のSSにアンコンに纏わる中編からなり、いずれも本編を補完する内容で楽しく&しんみりしながら読み進めることができました。第一話のタイトルに"Fine"とあり、ん?となりましたが、ラストエピソードを読み終わってそのタイトルに"D.C."と書いてあるのに気が付いて、なんとも粋な構成だなと思いましたよ。2020/10/10