内容説明
元都入りした蓮珠と翔央たちは、威首長から謁見を拒まれ仕方なく市場を見て回ることに。そこで蓮珠は、幼少の頃に父が救った行き倒れの威国の旅人・黒熊と再会する。威首長に会えずに困っていることを伝えると、実の娘のように思う蓮珠のためならと黒熊は協力を約束してくれる。・・・しかし、新たな問題が発生。市場で怪しい取引を目撃してしまった蓮珠は、思いがけず威国の内部抗争に巻き込まれてしまう――! 大人気中華後宮ファンタジー、一難去ってまた一難の第十一巻!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
27
元都入りしたものの、威首長から謁見を拒まれ仕方なく市場を見て回ることにした蓮珠と翔央たち。そこで蓮珠は、幼少の頃に父が救った行き倒れの威国の旅人・黒熊と再会する第11弾。威首長に会えずに困っていることを伝えると、実の娘のように思う蓮珠のためならと協力を約束してくれた黒熊。しかし市場で怪しい取引を目撃してしまい、思いがけず威国の内部抗争に巻き込まれてしまう展開で、官吏としての有能っぷりゆえに蓮珠に思わぬ噂が立ったりもしましたけど、また次の国に行くことになりそうで、平穏に暮らせる日はまだまだ先のようですね…。2024/04/06
万論
5
久しぶりに読み応えがあった。このグングンさがいいよね。過去の邑襲撃の件もここに繋がっているのかと、各人の良さが生き生きと仕事したっていう感じで現されているのもいい。このひとが綿密に繋がっている感じ、「友達の友達を辿ると」みたいで面白い。最後にまた暗雲かもと思わせるのが狡い。2024/03/09
あずとも
4
元都入りしたものの威首長に謁見出来ずに困っている時に蓮珠が子供の頃に父が救った行き倒れの威国の旅人・黒熊と再会した事で一気に話が進むと同時に威国の内部抗争に巻き込まれる。蓮珠は子供の頃からトラブル体質だったんだ。無事解決したと思ったらまた別の国。いつになったら平穏に暮らせるんだろう。2024/02/24