内容説明
【2023年11月8日より、カバーが変更となりました。内容には変更ありませんので、ご注意のほど、お願いいたします。】
公安捜査官の意地と誇りを見よ!
殺人事件の捜査に呼ばれた公安部の倉島警部補は、日本人ではありえないプロの殺し屋の存在を感じる。やがて第2、第3の事件が……。倉島警部補シリーズ第3作。
※この電子書籍は2009年9月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本とし、表紙を新たにしたものです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
absinthe
120
公安部の倉島を描く、シリーズ第三弾。ヴィクトルは登場しないが、ある過去の秘密をめぐってロシア人スパイと相まみえる。ロシア連邦通商代表部とか、実名組織じゃないか。いいのか?と要らない心配までしてしまう。今回は緊張感があった。2024/02/09
KAZOO
116
ロシア関連の公安シリーズ第3作目です。この分野だけですでに5作(文庫版)出ているのですが話をつくるのが結構むづかしいのではないかという気もします。2世、3世のような人うつがけ公出てきています。今回は、いわゆる戦後の北海道を分割する密約文書をめぐっての話で楽しめました。1,2作目に出てきたロシア人が出てこないので少し残念ですが主人公がいよいよ公安の中の本流を歩み始めています。2019/01/04
ケイ
74
倉島は、まだまだのようで不安になるが、、この飄々とした感じは彼の仕事には必要不可欠なのかもしれない。彼の上司との妙な信頼関係も、いい。2025/05/28
やま
64
警視庁公安部外事一課、倉島達夫警部補の活躍の物語です。在日コリアンの行動右翼、ロシヤとの取引を資金源としていた暴力団の組員、そしてロシヤ人ジャーナリストが、秘かに、鋭利な刃物で刺される殺人事件が続いた。手口から見て、プロの犯行と思わる。4人目の被害者がでた。外事一課の西本巡査部長の協力者のロシヤ人が、同じ手口で殺された。この4件の殺人事件を調べている公安の倉島は、犯人の目的を探っていくと、そこには思いかけないものが潜んでいた。2023/08/11
thee birdmen
50
石油バブル崩壊後のロシアで都市と地方の貧富の差が拡大する中、暗躍する極東軍と中央政府の対立が激化。余波は日本にも及んで…という展開から4つの殺人事件が起こります。全2作と違ってヴィクトルは登場しませんが、国内で活動する公安マンたちが登場し、倉島がグングン成長します。事件の背後にある真実を探るうち、たどり着く太平洋戦争終戦直後のあの計画と都市伝説に驚嘆しました。目的のためならなんでもやる国・ロシア恐るべし。というか、フィクションとはいえ、ここまで風呂敷広げられる今野氏も恐るべしです。2016/09/07
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